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AllBirdsとBonobosを支援していたPeterson Venturesが約68億円ファンドをクローズ、ユタ州中心に投資を続ける
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Peterson Ventures(ピーターソン・ベンチャーズ)は、ユタ州ソルトレイクシティに拠点を置く12年の歴史を持つシードステージファンドだ。長い間地道かつ脈々と運営されてきたが、その投資先の多くは消費者向けプロダクトや企業向けソフトウェア投資のそれぞれの世界で有名なブランドに成長している。その中には、スニーカーメーカーのAllbirds(オールバーズ)、数年前にWalmart(ウォルマート)に買収されたメンズアパレルメーカーのBonobos(ボノボス)、4月に最新の5200万ドル(約55億円)のラウンドを終えた作図ツール開発のLucid Software(ルシッド・ソフトウェア)などがある。

同社が新たに組成した6500万ドル(約68億円)のファンドは、3300万ドル(約35億円)のセカンドファンドの2倍以上の規模となり、現在さまざまなスタートアップ企業に25万ドルから100万ドルの範囲で出資するための資金を豊富に持つようになった。

そこでTechCrunchは、PetersonのパートナーであるIlana Stern(イラーナ・スターン)氏に話を聞くことにした。スターン氏も、自身の消費者向けスタートアップであるWeddington Wayを2016年にGapに売却する前に同社から資金を調達していた人物だ。Peterson Venturesnには昨秋に入社し、サンフランシスコを拠点に活動している。ここではPetersonの最新ファンドと今後の展開について詳しく語ってもらった。

TC: PetersonはPeterson Partnersという大きなプラットフォームの一部です。同社はどのくらいの規模のスタートアップに資金を提供しているのですか?

スターン氏:Peterson Venturesは Peterson Partnersのプラットフォームの一部で、中規模以下のプライベートエクイティやサーチファンドに投資しています。ベンチャー側には4人のフルタイム投資チームを含め、全体で30人以上のスタッフがいます。来年にはさらに1~2名のメンバーを加える予定です。

TC:コンシューマー対SaaSについてどのように考えていますか?例えば、First Round Capitalは以前は資本の半分をコンシューマー向けのスタートアップに投資していましたが、数週間前に(Uberのシードラウンドをリードした)Josh Kopelman(ジョッシュ・コペルマン)氏が語ったように、現在はそうではありません。

スターン氏:最初の2500万ドルのファンドでは、ほぼ50/50の割合で出資していましたが、2回目のファンドでは65/35の割合に変更し、コンシューマーよりもB2BのSaaSに重点を置きました。今後は、SaaSに60%から70%、コンシューマに30%から40%程度の投資を行う予定です。

ユタ州市場の主力はSaaSであり、今後もユタ州の優れたSaaS企業を支援していくことを考えています。一方で、ヘルスケアや金融サービスなどの分野では、Eコマースやコンシューマー企業のエコシステムが成長しており、これら2つの分野の「コンシューマー化」が進んでいると考えています。

TC:Petersonの最近の投資先の中には、どのようなものがありますか?

スターン氏:ViaとTava Healthは当社の新規シード投資のうちの2つです。Viaは、企業と消費者をお気に入りのメッセージングや音声プラットフォームで結びつけます。コマースインフラは、過去5年ほど我々が非常に積極的に取り組んできた分野で、電子商取引や小売業に参入しているSaaS企業の完全なクロスセクション(横断面分析)です。

Tava Healthは、雇用主から支給される従業員のメンタルヘルスのための遠隔医療プラットフォームを構築していますヘルスケアSaaSは当社が多くの投資を行っている分野です。実際、創業者のDallen Allred(ダレン・オールレッド)氏の以前の会社であるArtemis Health(アルテミ・ヘルス)も投資先の1つでした。

TC:興味本位で聞きますが、PetersonはどのようにしてアパレルメーカーのBonobosに関わったのでしょうか?

スターン氏:Bonobosの共同創業者であるAndy Dunn(アンディ・ダン)氏とBrian Spaly(ブライアン・スパリー)氏は、スタンフォード大学経営大学院(GSB)で、Petersonの創業パートナーであるJoel Peterson(ジョエル・ピーターソン)氏の学生でした。GSBは、私たちのためのディールフローの重要な領域です。ジョエルは30年近くそこで教えています。GSBは、当社にとって取引フローの重要な分野です。ジョエルはそこで30年近く教えています。(2010年からPetersonのパートナーであるBen Capell(ベン・キャンペル)氏は、過去8年間でスタンフォードGSBの卒業生が率いる20社以上の企業の支援に携わり、私は7年間ゲスト講師を務めています。

TC:ユタ州だけに投資しているわけではありませんが、地元のスタートアップ企業に多くの時間を割いていますね。Petersonが設立されてから、ユタ州の起業シーンはどのように変わりましたか?

スターン氏:Petersonの歴史は1995年までさかのぼりますので、会社として25年間ユタ州市場に身を置いてきました。2008年にジョエルの個人的な資金を投資するPeterson Venturesを始めたときは、シードステージの企業はありませんでした。現在では、機関投資家向けのシードステージVCが3社、シリーズAスタートアップに投資するVCが数社、そして積極的なスタートアップやファミリーオフィス、エンジェル投資家がいます。

また、以前はユタ州に投資するよう西海岸や東海岸の企業を説得するのに苦労していましたが、今では両海岸にミドル・レイタースタージの投資家がたくさんいて、豊富な時間をかけてユタ州に意味のある投資してくれています。

画像クレジット:Allbirds

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(翻訳:TechCrunch Japan)

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