「猫背の度合い」をAIで判定できるアプリ、理学療法士が監修
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「猫背の度合い」をAIで判定できるアプリ、理学療法士が監修
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画像はNenad Stojkovic「Parent masseur making massage to little girl on spine at home.」より

東京大学発技術系スタートアップの株式会社Sapeetは11月6日、人工知能(AI)姿勢分析システム「シセイカルテ」を機能アップデートしたと発表。これにより、「猫背の度合い」および「骨盤の前後傾き」を測定可能になった。

今回の機能アップデートでは、AI姿勢推定アルゴリズムを既存のものから、理学療法士複数名とAIエンジニアによる自社専門チームが手がける、人体解剖学にもとづいたものに刷新。分析する際の骨格推定ポイントの個数が大幅に増加した。

新たに腰回り・首回りの骨格推定ポイントを追加で自動検出できるので、「猫背の度合い」「骨盤の前後傾き」を計測可能になった。上記部位の骨格推定ポイントの自動検出は、既存の姿勢推定アルゴリズムでは実現が難しかったため、業界初の技術とうたう。

本機能を追加することで、従来は現場スタッフの体感値で伝えることしかできなかった「猫背の度合い」や「骨盤の前後傾き」について、独自のAIモデルで推定・可視化できる。さらに、同分析を定量化・トラッキングすると、データにもとづいた施術効果を確認できるようになった。

また、従来は撮影環境により、撮影時にAIが自動で付ける骨格推定ポイントの位置が稀(まれ)にずれる場合があり、その際に再撮影が必要だったという。今回のアップデートにより、再撮影をせずに、そのまま手動で修正でき、すぐにどのような環境下でも正確な結果を得られるようになったとしている。

さらに、シセイカルテは社内の理学療法士が随時監修をする。今回のアップデートでは、カルテに表示される総評、気になる点、重心位置、未来姿勢といった説明を、より現場目線の内容に修正したという。

なお、同アプリの推奨環境はタブレットがiPad 第6世代以上、スマホはiPhoneシリーズ。OSはセキュリティ保護のため最新バージョンを推奨する。ブラウザはSafariの最新版。

>>ニュースリリース

AIによる姿勢診断、オンライン診療・カウンセリングにも対応

AIを活用することで、姿勢を診断できるサービスはほかにもある。

最近でも、Posen株式会社が7月29日に、AIによって現代人が抱える身体の悩みの原因を分析し、オンライン診療やカウンセリングに対応する「Posen」を開発したと発表。Posenは、スマホやiPadのカメラで写真を撮るだけで、AIが患者の姿勢や身体のゆがみ、関節の可動域を数値化する。

そのほか、詳細は以下の記事をチェックしてほしい。

引用先はこちら:「猫背の度合い」をAIで判定できるアプリ、理学療法士が監修

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