「人と話すのが苦手」を克服する5つのヒント
#アナタノミカタ 

ちょっとした雑談から改まった話し合いまで、生活の中で人と話す機会は多いもの。ですが、「人と話すのが苦手」「何を話したらいいのか分からない」という人にとって、その時間はとても苦痛ですよね。ぎこちない間が空いて汗をかいたり、頭が真っ白になることも…。

 

一口に苦手と言っても、苦手なポイントは人それぞれ。そこで今回は、お悩み別に解決のヒントをお届けします。

 

 

 

<1>どう話しかけたらいいか分からない

エレベーターで会社の人と二人きりになってしまった。顔見知りだから、話しかけた方がいいのかな?でも何て言ったらいいの?そんな瞬間はソワソワしてしまいますよね。

 

でも、大丈夫。きっと相手も同じ気持ちですから、あなた一人で全てを何とかしようと焦らなくて良いのです。

 

まずは、にこやかに挨拶をしてみましょう。挨拶なら内容を考えなくて済みますし、声を交わすことで心の距離がぐっと近くなり、お互いに心を開きやすくなります。もしかしたら、相手の方から話しかけてくれるかも知れません。

 

また、自分では笑顔のつもりでも、案外表情が硬い場合もあります。満面の笑みでなくていいので、感じが良い程度に口角が上がっているか、一度鏡の前でチェックしてみるのもおすすめです。

 

 

<2>どんな内容を話したらいいか分からない

サービス精神が多く優しい人ほど、相手を喜ばせようと内容を考えこんでしまうかもしれませんね。でも、普段の会話であれば、芸人さんのように面白いネタを用意する必要はありません。

 

アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した「メラビアンの法則」によると、コミュニケーションにおいて印象に影響する要素は、視覚情報(しぐさ、表情、視線など)が55%、聴覚情報(口調、声など)が38%、そして言語情報(話の内容、言葉の意味など)は7%です。もちろん人を傷つけるようなことを言うのはいけませんが、7%と考えると少し気が楽になりますね。

 

要は、中身のない雑談であっても、相手とコミュニケーションする意思が伝われば良いのです。天気は最も無難な話題と言われますし、同僚であれば会社の休暇など、共通の話題があれば話の糸口が見つかりやすいでしょう。一方、政治や宗教の話題は非常にデリケートなため、気軽な雑談には不向きとされています。

 

 

<3>人の目を見るのが恥ずかしい

子供の頃、「人の目を見て話しを聞きなさい」と先生に言われた人も多いのではないでしょうか?でも、実際に相手の目をじっと見続けるのは難しいですよね。かといって、目を逸らしてばかりでは「私のことが嫌いなのかな?」「自信がないのかな?」という印象を与えてしまうかも…。

 

ご安心ください。必ずしも目だけに集中しなくても良いのです。目の周辺や眉間、鼻のあたりに視線を置くだけでも、相手から見ればアイコンタクトを取っているように感じられますよ。

 

上記で参照したように、「メラビアンの法則」では、視線はコミュニケーションの約半分を占める視覚情報に含まれます。視線によって会話の相手に意識が向いていることが伝われば、信頼関係も築きやすくなります。人の目を見るのが恥ずかしいという人は、まずは身近な人から「目のあたりをふわっと見る」練習をしてみましょう。

 

 

<4>人にどう思われるか気になってしまう

変に思われないかな?とか、この答えで「正解」かな?と気になってしまうのには、いくつか理由が考えられます。

 

一つ目は、自分に厳しすぎるから。

 

いつも、自分で自分にダメ出しをしていませんか?人の習性として、どうしても欠けている所に目が行きがちですし、「自分はこうでありたい」「こうでなければ」という思いが強いほどギャップに苦しむことも多いと思います。そんな時は反対に、「ある」ものに目を向けてみましょう。

 

今、あなたが持っているものや、できていることは何でしょうか?この記事を読む通信手段がある。食べることができている。好きなことがある。時間通りに起きられた。仕事を頑張った。時間を割いて人と話す方法を調べているのは、向上心がある証拠ですね。小さなことでも「ある」ものを一つ一つ認めていくと、少しずつ勇気が湧いてくるのではないでしょうか。

 

二つ目は、自分の発言を批判されたり、集団で浮いてしまったトラウマがあるから。

そのような経験があると辛いですよね。同じことを避けたい気持ちは、よく分かります。でも、目の前の相手はあの時と同じでしょうか?あなた自身も、時を経て成長や変化があるのではないでしょうか?状況やお互いの気分によっても反応は変わるかもしれません。

 

「この人も私を批判するんじゃないだろうか」と疑いながら接していると、その空気は相手に伝わりますし、お互いに心を開きにくくなります。最初からフルオープンにする必要はありませんので、少しだけ相手にチャンスをあげる気持ちで向き合ってみましょう。

 

 

<5> 話が続かない

挨拶をして、数回はやりとりできるけれど、話が続かない…。そんな時は、自分からたくさん話すよりも聞き上手になることを意識してみましょう。

 

あいづち(「へぇ~」、「いいですね」、「大変でしたね」など)や頷きがあると、相手は、反応が良い=しっかり聞いてもらっていると感じます。また、相手の言葉を繰り返す、いわゆるオウム返しも有効です。例えば、「休みは漫画を読んだよ」に対して「へぇ~、漫画を読んだんですね!」と返します。

 

質問する場合は、答えがYESNOに限定されないオープンクエスチョンにすると話が広がります。例えば、先程のように相手が漫画を読んだ話をしている場合、「どんな漫画?」「どんなところが良かった?」「というと?」「他には?」など、適度に質問をはさむと相手もどんどん楽しく話してくれるでしょう。

 

 

まとめ

「人と話すのが苦手」を克服するヒントを、5つお届けしました。

会話はキャッチボールと言われますが、返すボールは目線からあいづちまで様々。自分にとってやりやすいところから始めて、徐々に慣れていきましょう。

 

#アナタノミカタ