人間嫌いな人が楽に生きるためのコツ
#アナタノミカタ 

「人と関わることが苦痛で、できることなら一人で生きていたい。人間なんて嫌い!」そんな風に思うことはありませんか?それがずっと続いているなら、あなたは人間嫌いかもしれません。

でも、生きていく上で人と接することは避けられず、何かとつらい思いや不便を感じることもあるのではないでしょうか。

そこで今回は、人間嫌いの人に多い悩みを詳しく解説し、生きるのが楽になる考え方のコツをご紹介します。

 

 

人間嫌いでも大丈夫

まず覚えていてほしいのは、「人間嫌いな自分」でも大丈夫ということ。人と関わりたくない自分は変だとか、社会に適合できないからだめだと自分を責める必要はありません。そう思っている自分を認識したら、「そうだよね、人と関わりたくないよね。それでいいんだよ」とOKを出してあげましょう。

大切なのは自分にとって良いバランスではないでしょうか?誰かを攻撃でもしない限り、迷惑をかけることはありません。現代は特に、人となるべく接触しない仕事や生活を選ぶことは可能です。人間嫌いによるデメリットにとらわれるよりも、自分がどういった生き方をしたいかを基準に考えてみましょう。

 

 

気を遣って疲れる人は

人に囲まれた生活では、空気を読んだり、迷惑をかけないようにしたりと、何かと気を遣いますよね。特に繊細な人ほど周囲からの圧力を感じて、自分を出せずに疲れてしまうことも。こういった体験が重なると、「人付き合いは面倒くさい、嫌いだ」と思うのも無理はありません。そんな時は、例えば次のようなやり方があります。

1つ目は、集団と距離を取ること。苦手な環境に長時間いるとつらいですし、どうしても必要なとき以外は無理をする必要はありません。1時間に1回休憩があればいいのか、1週間に1日なら集団でも大丈夫なのか、人によって様々。自分にはどんなバランスが良いのか探ってみましょう。

2つ目は、素直に話せる相手を見つけること。正直に自分の気持ちを言える人が一人でもいれば、ふっと力を抜く時間が持てますし、「周りは敵ばかりだ」と思わなくて済むので、はるかに気持ちが楽になります。

3つ目は、なるべく気を遣わないで済むコミュニケーションスキルを身に着けること。本来は、自分の意見を伝えていいはずですし、人に頼ることは迷惑ではありません。ただ、どのように伝えれば良いか分からず諦めてしまうことも多いのではないでしょうか。アサーティブコミュニケーション(相手を尊重しつつ自分の主張をする方法)など、伝える技術を学び実践することで、対人ストレスを減らすことができます。

 

 

人も自分も嫌いな理由

人間嫌いな人の中には、自分のことも嫌いという人もいます。それには心理学で言う「投影」が関係しているかもしれません。

投影とは、自分の中にある要素を相手の中に見出すこと。今回取り上げるのはネガティブな投影です。例えば、「自分のだらしないところが嫌い!きちんとしないとダメだ」と抑圧しているからこそ、だらしない人や、だらしなくても開き直っている人を見ると、嫌悪感を抱くというケースです。これは、嫌な要素が自分にあると認めるのは辛いため、無意識のうちに他者にその影を投げかけることで自分の心を守ろうとしているのです。

他人に対して、通常の範囲を超えた嫌悪感やイラ立ちを感じた時は、「ああ、今私はイライラしているな。何でだろう?」といったん立ち止まってみましょう。感情が収まった時に冷静に考えてみると、案外自分の投影だったことに気付くかもしれません。認めるのはとても勇気のいることですが、こうした自分のパターンに気付くだけでも楽になります。

自分が嫌いで苦しい人は、自分が心地いいと感じることにフォーカスするのがおすすめです。好きなことをする、好きなものを食べる、自分らしくいられる場所にいる…。といっても、自分を抑えてきた時間が長いと、何が好きなのかも分からなくなっている人もいるかと思います。まずは、今日着る服やランチのメニューを決める際、頭で考えず「どっちが好き?」と自分に聞くところから始めてみましょう。

 

 

人を信頼できない

親子関係やいじめ、裏切りなどのトラウマにより、人は信頼できないと感じて人間嫌いになることもあるかと思います。

まずは、そんな状況を生き抜いてきた自分を抱きしめ、認めてあげましょう。あなたは、本当によく頑張ってきたのですから。

これはトラウマかなと思ったら、同じ悩みを持つ人の話を聞いたり、本を読んでみると発見があります。苦しいのは自分だけではないと分かると安心につながりますし、他の人がどう対処してきたかなどを学ぶことができます。もし勇気が出れば、自助グループなど、悩みを分かち合う場に行くのも大きな助けになるでしょう。

一人で抱えているのが苦しい時は、心理カウンセラーに話を聞いてもらうのも有効です。カウンセリングを受けることは全く恥ずかしいことではなく、自分の人生を取り戻すための前向きな手段なのです。カウンセラーにはプロとして守秘義務がありますし、利害関係のない他人だからこそ身近な人にはできない話もしやすいものです。直接会うのに抵抗がある人は、オンラインや電話での相談サービスもあります。

そうして向き合っていく過程で、すこしずつ自分自身と人への信頼を回復することができるでしょう。

 

 

人に期待しすぎない

「この人ならこうしてくれるはず」と人に期待していると、その通りにならなかった時、裏切られたように感じてしまいます。人にはそれぞれの意志や事情があるため、自分の思った通りの言動をするとは限りません。

例えば、知り合いに挨拶をして素通りされた時。「バカにされた!失礼な人だ」と受け取るとイライラしますが、「今は忙しくて余裕がないんだろうな」と思えばネガティブな影響を受けずに済みます。

また、本当にしてほしいことがある時は、察してもらおうとせず言葉でお願いしましょう。近しい人ほど、「私がこういう素振りをしているのだから、当然気づいてこうしてくれるはず」と期待してしまいますよね。でも、他人は自分と同じ思考回路とは限りませんから、全く気付かないか、望まない形で受け取られることも…。やはりきちんと伝えることは大切なのです。

 

 

まとめ

一言で人間嫌いといっても、その原因や程度は様々です。人間嫌いを克服したい人も、このままで良いという人もいるでしょう。どちらにしても人生の主人公はあなた自身。人に振り回されることなく、自分はどんな人生にしたいのかを大切に考えていきたいですね。

 

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