YouTubeがモバイルアプリを強化、新ジェスチャーやビデオチャプターリストなどを追加
AI.
米国時間10月26日、YouTube(ユーチューブ)はモバイルアプリをアップデートする。この変更によって、一部の機能は場所が移動し、新機能としてジェスチャーを使った操作などが加わったほか、ビデオチャプターなどの既存機能も変更された。
ビデオチャプターは、手動で早送りすることなくビデオの「良い部分」を見つける簡単な方法として2020年5月に導入された。クリエイターが自分のビデオにタイムスタンプを付加することで、視聴者は特定の部分にジャンプしたり、重要な場面を再度見るために巻き戻したりする作業をすばやく行うことができる。
チャプターは、作者がビデオの説明に書き込んだチャプター情報に基づき、タイムスタンプとタイトルの組を1行として自動的に作られ、セグメント0:00から始まる。
YouTubeはこの機能を拡張し、ビデオ中の全チャプターを一覧できるリストビューを追加した。それぞれのチャプターにはプレビュー用のサムネイルが付けられている。このリストビューはプレーヤー画面でチャプタータイトルをタップあるいはクリックすると表示され、リストのチャプターをタップすればビデオの好きな部分に飛べる。
サムネイルがビデオのさまざまな部分のビジュアルなガイドとなるため、これまで以上にチャプターを選択しやすくなる。
YouTubeはプレイヤーページも改訂した。キャプション(字幕)を使いやすくするために、モバイルアプリの目立つ位置にボタンを移動した。自動再生のトグルも移動し、ビデオを見ている最中にオンオフしやすくなった。この変更は近々デスクトップユーザーにも適用される、とYouTubeはいっている。
新しいプレーヤーページには他にもいくつか小さな改善が施され、配置変更されたボタンとコントロールが以前よりもすばやく反応するようになった。
ユーザーインターフェイスの変更に加え、ナビゲーションもジェスチャーコントロールの拡張によってアップデートされた。ビデオの左か右の端をダブルタップして10秒間巻き戻したり早送りしたりすることは現在でもできる。今度は、上にスワイプしてフルスクリーン表示に、下にスワイプしてフルスクリーンを解除できるようになった。
また、残り時間がカウントダウンされるのを見るより、経過時間を見たいという人のために、タイムスタンプをタップすると、2種類の数字が交互に表示されるようになった。
ほかには、YouTubeは視聴者に「おすすめのアクション」を提案し、より良いビデオ体験を得る方法を教える。例えばビデオを横位置にするよう促したり、VRの中でビデオの再生を提案したりする。今後必要に応じておすすめを増やしていく。
YouTubeは26日の発表で、ベッドタイムリマインダー機能にも言及したが、実際には2020年すでに公開されている機能だ。すでに公開済みなのになぜこれが他の変更と一緒に発表されたのか理由は不明だ(YouTubeは単なる「要約」だといっていた)。
ただし、一部のユーザーにとっては新しくない変更は他にもあった。YouTubeはTechCrunchに、ユーザーによっては発表時点ですでに新機能を手にしていたが、今週提供されるユーザーもいることを認めた。
アップデートはiOSとAndroidの両方で2020年10月26日から公開される。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )
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