文書のコピペを判定するサービス、精度は他社製品の約2倍に
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文書のコピペを判定するサービス、精度は他社製品の約2倍に
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CopyMonitor株式会社は11月10日、人工知能(AI)およびディープラーニング(深層学習)を活用することで、オンライン上で著作物を国内外の論文やウェブコンテンツと比較し、文書同士がどれだけ類似しているかを判定する「CopyMonitor」を提供開始したと発表。

CopyMonitorは、対象文書の各文章を数十億のコンテンツと比較し、類似性を検出できる。データベースには、国内外の各出版社(J-STAGE、CiNiiなど)の学術文書や論文だけではなく、インターネット上のニュース記事やウェブコンテンツなどの情報も含まれる。

また、CopyMonitorの特徴のひとつに日本語解析精度が高いことが挙げられる。日本語特有の構文や句読点を認識し、AIおよびディープラーニングを駆使したシステムを搭載しているため、日本語の認識に非常に優れているという。日本語の固有名詞や一般的によく使われる決り文句のような用語は比較対象から除外できる。過剰な検出を防止し、より正確で精度の高い結果を算出するとのこと。なお、英語の解析も可能だ。

CopyMonitorは、開発に長い年月をかけたことで、文書の類似度の検出精度と検出スピードを、現在日本の教育機関で一般的に使われている他社の有料製品の約2倍にしたという。

「真摯な学業・研究活動が可視化されるのはすばらしい」

現在、同社はCopyMonitorを大学や研究所、個人の著者や研究者に利用してもらうことを想定しているという。とくに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大の影響で、大学では多くのところでオンライン授業が取り入れられている。その影響により、成績評価における課題レポートの重要度がさらに高くなり、採点者や査読者にとって、文書の類似度を効果的にチェックするツールは業務の効率化に欠かせない存在になりつつあると言える。

関西大学教育推進部・教育開発支援センター(CTL)「ライティング支援プロジェクト」が運営しており、対面による指導で学生に学術的文章を書く訓練をする関西大学ライティング・ラボでは、CopyMonitorが導入を視野に入れて試行運用されているという。

関西大学で教授兼教育開発支援センター・教育推進部副部長を務める山本敏幸氏は「CopyMonitorの特徴のひとつに、論文や課題レポートを著者自身が剽窃(ひょうせつ)チェックし、解析結果を証明書として発行できる機能があります。これにより、受講生が主体的にアカデミック・インテグリティを意識して、オリジナリティが保証された論文の投稿や課題レポートの提出が可能となります。著者自身が研究公正を意識した真摯(しんし)な学業・研究活動が可視化されることは、とてもすばらしいことだと思います」とコメントを寄せる。

同社はCopyMonitorを使ってレポートや論文をチェックすることで、学生や研究者のアカデミック・インテグリティに対する意識を高め、日本の研究公正の促進を図ることを目指すとしている。

>>ニュースリリース

英語論文の執筆を手伝うAI、誤った文法の訂正や適した表現を提案

論文にAIを活用するサービスはほかにもある。

Langsmith株式会社は4月14日、英語論文執筆支援システムを公開した。AIがスペルなどのミスを訂正するだけでなく、不自然な言い回しの修正や続きの文章の提案までしてくれる。

Langsmithは、論文の執筆活動に尽力する研究者を支援するため、研究開発に取り組んできた。AIが文法誤りの訂正やスペルチェックだけでなく、利用者が入力した簡単な文章をもとに、論文に適した表現も提案できる。執筆支援システムが研究者の成果をわかりやすく、正確に世界に伝えることに貢献することをLangsmithは期待している。

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