SaaS購入・管理支援スタートアップのCledaraが約3.5億円の追加資金を調達
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企業の膨大なソフトウェア・サブスクリプションの実行可能性を高め、その管理を支援するSaaS購入・管理プラットフォームのCledara(クレドラ)は、340万ドル(約3億5000万円)の追加資金調達を行った。
このラウンドはNauta Capitalが主導し、既存の投資家であるAnthemisが参加。その背景には、このスタートアップが2020年に20倍も収益を成長させていることがある。Cledaraは具体的な数字を公開していないが、2020年8月からだけで7倍も伸びている。
Cledaraは、2018年7月にCristina Vila(クリスティーナ・ヴィラ)氏が設立した会社で、企業がSaaSの利用状況や支出を追跡・管理できるようにするためのソフトウェアを開発しており、その中には資金が十分に使われているかどうかを理解するのに役立つ分析も含まれる。ヴィラ氏は、ロンドンのフィンテックであるDopayで働いていたときにSaaSの管理問題を直接経験した。また、彼女の共同創業者でCOOを務めるBrad van Leeuwen(ブラッド・ヴァン・ルーウェン)氏は以前、バンキングプラットフォームを展開するRailsbankの重役だった。RailsbankもCledaraの顧客の1つだ。
Cledaraのもう1つの特徴は、従業員や外部のチームが適切なSaaSを自由に購入できるようにするための無制限の仮想デビットカードを発行していることだ。これには、管理者が事前にすべての購入を承認し、全員が何を購入しているかリアルタイムで更新される情報にアクセスできるオプションが含まれる。Cledaraの収益の一部は、このカードの利用による交換手数料と、有料サブスクリプションによるSaaSモデルによって得られている。
Cledaraを利用している顧客は全部で100社を超え、その中にはFlorence.co.uk、Unmind.com、Butternut Boxなどが含まれる。Cledaraの顧客は、ソフトウェアの使用量を最大30%削減できる一方で、SaaSの請求書との格闘や簿記、「一般データ保護規則や決められたフィンテックに対するアウトソーシング規制への準拠」など、手作業で管理すれば膨大な時間が掛かる作業を毎月「何時間も」節約できると、同社は主張している。
Cledaraの製品は英国、フランス、アイルランド、ドイツ、スペインなど欧州20カ国以上で販売されている。今回の投資はその製品の成長を加速させ、米国への進出計画を含むさらなる国際的な拡大のために活用すると、同社では述べている。
「成長を加速し続けるためは、チームの成長が不可欠ですが、先月はいくつかのボトルネックのために、顧客のオンボーディングを遅らせなければなりませんでした」とヴァン・ルーウェン氏はいう。「 来年半ばまでにサポート、サクセス、プロダクト、エンジニアリング、コンプライアンス、マーケティング、セールスなど、ビジネスのあらゆる部分でチームを4倍に成長させる予定です。今回のラウンドでは、そのための資金を調達することができました」。
その新たな従業員の半分以上は、バルセロナで雇用することになるだろう。Cledaraは4カ月前にスペインオフィスを開設し、英国のEU離脱以後に英国以外の国からも人材を確保できるようにしている。
カテゴリー:ソフトウェア
タグ:Cledara、資金調達、SaaS
画像クレジット:Cledara
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(翻訳:TechCrunch Japan)
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