米国の上空を飛ぶドローンは無線によるナンバープレート可読化を義務化
AI.
FAA(連邦航空局)が今日(米国時間12/28)、米国でドローンを操縦する者の新しい規則を2つ発表した。まず第一は、待望のリモートIDだ。そのシステムは実質的に、無人航空機のデジタルナンバープレートのようなものとして機能し、機の位置を含む認識情報をブロードキャストする。
新しい規則の全文がここにある。要約すると、ドローンの運用者がこの規則に準拠する方法は以下の3つだ。
1. ドローンとコントロールステーションの識別情報と位置情報をブロードキャストする標準のリモートIDドローンを運用する。
2. リモートIDのブロードキャストモジュールのあるドローンを運用する。それは識別情報と位置情報と離陸情報をブロードキャストし、モジュールは後付のデバイスでもよい。
3. FAAの認識領域でリモートIDなしでドローンを運用する。
規則が増えて気に入らない人もいると思うが、実用されているドローンの台数は今急速かつ膨大な量で増えているから、規則の導入は当然だ。FAAによると、米国内で登録されているドローンは170万台以上あり、ドローン操縦者の免許は約20万3000名が保有している。とくに商用目的のドローンが増えているから、今後台数は雪だるま式に増えるだろう。
重要なのは、FAAが新しい規則を米国におけるドローンの普及を加速する方法と見なしていることだ。FAAの行政官Steve Dickson氏が、このニュースに付随するリリースでこう述べている: 「新しい規則は安全性とセキュリティの懸念に対応することによって、ドローンをわが国の空域に今後さらに導入することを可能にする。それにより、荷物の配達用などでドローンをもっと日常的に目にする日が近いだろう」。
もう一つの新しい規則は、「人びとの頭上や夜間の運用」に関する規則だ。それは文字通り、人びとがいる場所の上空や夜間の飛行について規制する。この規則は、重量250グラム以下のドローンなど、対象が何段階かに分かれている。
規則によると、「小型の無人航空機は衝撃時に人間に生ずる傷が、25フィートポンドの運動エネルギーが剛体物から加わったときの傷以上の重度であってはならない。人間に当たったときに皮膚に傷が生ずるような、回転部品が露出していてはならない。そのほかの、安全上の欠陥があってはならない」、という。
ドローンが夜間飛行するためには、3マイル(約5km)先から見える衝突防止ライトを、正常な機能状態で装備しなければならない。規則の公表は来月、発効は60日後となる。ドローンのメーカーは、1年半以内に全機をリモートID装備にしなければならない。8月にFAAはAmazon(アマゾン)に、ドローンによる配達の試行を認可した。
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画像クレジット: Richard Newstead/Getty Images
[原文へ] (翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)引用先はこちら:米国の上空を飛ぶドローンは無線によるナンバープレート可読化を義務化