Magic Leapの新CEOに前マイクロソフト副社長のペギー・ジョンソン氏
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Magic Leap(マジック・リープ)は、Microsoft(マイクロソフト)の前事業開発担当上級副社長であるPeggy Johnson(ペギー・ジョンソン)氏が新CEOに指名されたと声明で明らかにした。
2020年8月1日付でMagic LeapのCEOに就任するジョンソン氏はテック業界で30年のキャリアを持つ。
Magic Leapにとって2020年は何かと騒がしい年となっている。資金難で倒産に直面し、4月に従業員の大半を解雇した。そして社を何とか存続させるために救済投資家を探し回った。The New York Timesによるとフロリダ拠点のParadiseがMagic Leapが必要とする3億7500万ドル(約400億円)の資金を確保したが、Rony Abovitz(ロニー・アボビッツ)氏のCEO退任が条件だった。
資金調達で10億ドル(約1080億円)超をかき集めた空間コンピューティングの未来に対するビジョンを有していたアボビッツ氏は、約束した通りにプロダクトをリリースすることができなかった誇大宣伝の人物だった。
Magic Leapが今回得たジョンソン氏は、2014年にマイクロソフトのCEOであるSatya Nadella(サティア・ナデラ)氏がQualcomm(クアルコム)から幹部として引き抜いた人物だ。マイクロソフトで同氏は事業開発を担当し、同社の数多くの買収や提携を手がけた。ここには262億ドル(約2兆8000億円)のLinkedIn買収も含まれる。58才の同氏はまた、マイクロソフトのベンチャーキャピタルファンド(M12として知られる)も立ち上げた。
ジョンソン氏は、フォーカスを消費者から法人へと移したMagic Leapを引き継ぐ。この戦略は、マイクロソフトの拡張現実プロダクトであるHoloLensと、ウェアラブルテックの先駆者Google Glassが取ったアプローチと同じだ。
「2011年の創業以来、Magic Leapは空間コンピューティング分野のパイニアであり続けた。この優れたチームの絶え間ない努力と成し遂げたものに私は感心し続けてきた。Magic Leapのテック面の基礎は申し分のないものであり、XRとコンピューティングの未来を形作る可能性を持つことは明らかだ」とジョンソン氏は述べた。
マイクロソフトに移る前、ジョンソン氏はQualcommに24年間在籍した。そこではさまざまな重役を担い、執行役員会のメンバーでもあった。
「コンピューティングの次代への変遷におけるリーダー企業として、我々は幸いにもCEO職に関心を示した極めて優秀な候補者を数多く持てた。しかし、ペギーが挙手するやいなや、彼女がMagic Leapを未来へと率いるのに最適の人物であることに私そして役員会も疑問はまったくなかった」とアボビッツ氏は声明で述べた。「Magic Leapが空間コンピューティングを企業向けに商業化するとき、このミッションを前に進めるのにペギー・ジョンソン氏以外に最適の人物は思い浮かばない」。
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