アマゾンは小型ロボット「Scout」での配達サービスを拡大、ジョージア州とテネシー州でも開始
AI.
Amazon(アマゾン)のロボット「Scout」について、確かなことが1つある。それはScoutはブランドのアンバサダーであると同時に、ラストマイル配送の未来の実験でもあるということだ。2019年初めにデビューした後、同社は限定した地域でのみScoutを展開していた。カリフォルニア州アーバインと、アマゾン本社があるキング郡に隣接するスノホミッシュ郡だ。このロボットは、6輪を備えたアマゾンのサービスのための移動する広告塔のようなものである。
アマゾンによると、新型コロナウイルス(COVID-19)による閉鎖の間、ロボットは必須の労働力という地位を維持できたため、ロボットは有用なツールとなっている。人間の「スカウトアンバサダー」と一緒に、パンデミックの間もクーラーボックスサイズのロボットが働き続けている。
そして今週から、Scoutは米国南東部の2都市であるジョージア州アトランタとテネシー州フランクリンで運用を拡大する。フランクリンはナッシュビルのすぐ南に位置する人口約8万人の非常に小さな都市だ。どちらのケースでもScoutの配達はかなり小規模で、これらの都市の「特定の顧客」をターゲットにしている。
ロボット配送業界のすべての企業と同様に、アマゾンは運用拡大の計画を慎重に検討する必要がある。ニューヨークやサンフランシスコといった大都市は、すでに都市部の歩道が混雑しているため、この構想を歓迎していない。Scoutの運用拡大は主に住宅地をターゲットにしているが、アトランタは明らかに例外だ。
アマゾンは発表の中で、安全性に関する懸念を解消しようとしており「Scoutの配送ロボットは本質的に安全に設計されている。これは小型のクーラーボックスほどの大きさで、歩くようなペースで移動する。それぞれの配送ロボットはペットや歩行者、その他の物体(サーフボードでも)を避けて移動できる」と説明しているが、おそらくほとんどの人口が多い都市の議会は、注意してこのトピックに取り組み続けるだろう。
またアマゾンはScoutを利用して、新たな都市におけるロボット工学やSTEM(科学技術)関連の活動を支援する計画など、地域社会へのさらなる支援活動を推進している。
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