約240億円の投資を指揮したウェンデル・ブルックス氏がインテルキャピタルの社長を辞任
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Wendell Brooks(ウェンデル・ブルックス)氏が2015年にチップの巨人の投資部門であるIntel Capital(インテルキャピタル)の社長に昇格したとき、後継者として重責を担うことが同氏にはわかっていた。同氏は投資部門を創業以来28年間統括してきたArvind Sodhani(アービンド・ソダニ)氏の後を引き継いだ。同社は8月7日、ブルックス氏が社長を辞任したとの報道を認めた。
「ウェンデル・ブルックス氏は、新しい機会を求めてインテルを辞任しました。ブルックス氏の貢献に感謝し、将来のご活躍を祈念いた します」と同社の広報担当者はTechCrunchに対し当たり障りのない送別の言葉を伝えた。
M&Aや国際投資を主導してきたAnthony Lin(アンソニー・リン)氏が暫定的に引き継ぐ。興味深いことに、ブルックス氏が昇格したときもM&A担当だった。リン氏がそのまま就任するかどうかは不明だ。
ブルックス氏がソダニ氏から引き継いだ2015年に、筆者はブルックス氏にインタビューしたことがある。その時は確かに目の前にある仕事に向かう準備ができているように思えた。「会社の実績を積み上げるという重責を担う」と同氏は当時述べた。「これはポートフォリオ企業に戦略的価値を提供する方向に重点をシフトする良い機会だととらえている」
同じインタビューで同氏は自身の投資哲学について、セカンダリーインベスターではなく、リードインベスターとなることを好むと述べた。「リードインベスターはビジネスの仮説、市場へのルート、方向性、スタートアップのテクノロジーに関して、パッシブインベスターよりも深い影響を与えることができる」と語った。「また、影響力を行使するために取締役を派遣したい」と付け加えた。
同社を従来のベンチャーキャピタルと比較すると、投資実績の点では同じかそれ以上であり、さらに戦略的投資家としてのメリットもあると語った。「従来のVCの一部は、企業の組織作りに価値を置いている。当社は戦略的なガイダンスを提供し、組織作りの点では他のVCの役割を補完することができる」と述べた。
同社はこれまで1500社以上に合計129億ドル(約1兆4000億円)を投資しており、そのうち692社はIPOか売却でイグジットした。同社は今年、ブルックス氏のリーダーシップの下、2億2500万ドル(約240億円)を投資した。このうち新規投資は11件、既存のポートフォリオ企業への投資は26件だった。
画像クレジット:TechCrunch
[原文へ](翻訳:Mizoguchi)
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