機械なのか、生き物なのか。もっふもふAIペット「MOFLIN」クラウドファンディング開始
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機械なのか、生き物なのか。もっふもふAIペット「MOFLIN」クラウドファンディング開始
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Thumb-nail photo on [©MOFLIN]

ふわっふわの毛並みに、愛らしい瞳。まるで犬や猫などのペットに見えるこの生物は、AIペット型ロボットの「MOFLIN」だ。

今までも多くのペット型ロボットが世の中に生み出されてきたが、今回のMOFLINはいったいどのような特徴を持つのか。

日本発スタートアップが開発するAIペット型ロボットMOFLIN

2020年8月5日(水)にkickstarterでクラウドファンディングを開始したこのプロジェクトは、Vanguard Industriesという日本のスタートアップが主導している。

CEOは山中聖彦氏。大阪府立大学で機械工学修士号取得後、大企業と戦略的に提携することでイノベーションの実現と加速に取り組むVanguard Industriesを設立した。遺伝的アルゴリズムと、進化的計算を用いた生産システムやサプライチェーンマネジメントなどの研究に注力しており、MOFLINを動かす人工知能にも遺伝的アルゴリズムが使われている。
遺伝的アルゴリズムとは、生物の進化する仕組みをヒントに提案されたアルゴリズムの一種で、答えがないものに対して最適解を求めることに優れているため注目されている。

2019年にポルトガルで開催された「Web Summit」にてMOFLINは初披露され、人々の反応から手ごたえを感じ、今回量産化の運びとなった。

顧客ターゲットは米国、カナダ、EU、および日本の消費者とし、クラウドファンディングの目標金額は200万円。目標金額未達の場合は不成立となる「All-or-nothing方式」を採用し、2020年9月25日に締め切られる。

プロジェクトへ支援された資金は、R&D、製造と出荷、本格的な市場展開に向けた資金として活用される。商品は2021年春より順次配送予定だという。

「可愛い」という概念をどのように人工知能で再現するか

MOFLIN[©MOFLIN]

私たち人間が日々生活する中で感じる「可愛い」という感情は、人によって捉え方が異なり、人や動物、時には無機質な物体や文字の形などにも可愛いという感情を持つ。この特定の感情を持つ概念をどのように定義するのか、それについては人工知能の領域でもいまもなお研究が進んでいる。

人によって不明確な可愛いという概念に合わせるために、MOFLINには千差万別な行動をするAIが備わっている。

[©MOFLIN]

MOFLINは飼い主の接し方や周りの環境に応じて、個性を発揮し、進化していくAIペットだ。

遺伝的アルゴリズムによる感情マップを使い、自分の感情を発達させて表現したり、センサーで周りの環境変化を分析するアルゴリズムと連動させたりすることで、可愛い音や動きで感情を表現することもできる。振る舞い方は予測不能で、CEOの山中聖彦氏でさえ、可愛いと思った動きをもう一度やってくれる方法を探しているという。

開発元であるVanguard Industriesは、今回のKickstarterキャンペーンで技術力を活かし、支援者の皆様に最高のユーザー体験を提供したいと考えているという。コンセプトを実現し、日常生活を豊にする技術には、感情的な価値があると考えているためだ。

MOFLINは現在(2020年8月7日時点)体験型小売店舗「b8ta (ベータ)」有楽町店にて出展されている。
引用先はこちら:機械なのか、生き物なのか。もっふもふAIペット「MOFLIN」クラウドファンディング開始

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