「第9回ロボット大賞」が8/31まで募集受付中 優れたロボットや関連技術などを表彰
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第9回目となるロボット大賞が2020年8月31日(月)まで募集を受け付け中だ。
ロボット大賞は、ロボット技術の発展やロボット活用の拡大などを促すため特に優れたロボットや部品・ソフトウェア、それらの先進的な活用や研究開発、人材育成の取組みなどを表彰する制度である。企業だけでなく、ユーザー、大学、研究機関まで幅広く応募を受け付けていることが特徴で、大臣賞などさまざまな賞が用意されている。
研究開発段階にあるものも表彰の対象になる
写真は前回開催時の表彰式の様子
ロボット大賞では、社会に役立っているロボットを表彰するという観点から、実績のあるものを主な対象としているが、研究開発段階にあるものでも、将来の市場創出への貢献度や期待度が高いなど今後社会に貢献することが期待されるロボットであれば表彰の対象としている。
表彰対象は次の6分野・7部門だ。
分野
1)ものづくり分野
機械、部品、素材といった製品の製造に係る分野
2)サービス分野
公共施設・工場・事務所・店舗・家庭などにおける警備、清掃、配膳などのサービスに係る分野
3)ICT利活用分野
ロボット利活用が関わる地域課題解決やICT利活用に係る分野
4)介護・医療・健康分野
介護、医療、障害福祉、健康などにおけるロボットの利活用推進に係る分野
5)社会インフラ・災害対応・消防分野
社会インフラの建設・メンテナンス、災害現場の調査・応急復旧、消防などに係る分野
6)農林水産業・食品産業分野
農林水産業、食品産業分野における生産性向上、省力化などに係る分野
部門
A)ビジネス・社会実装部門
ロボットに関連するビジネスモデル又は各分野における社会実装に向けた取組
B)ロボット応用システム部門
実用に供しているロボット技術を応用したシステム又はシステムインテグレーション
C)ロボット部門
実用に供しているロボット本体
D)要素技術部門
ロボットの一部を構成する部品、材料、その他のロボットの要素技術
E)高度ICT基盤技術部門
ロボット利活用を支える情報通信および情報処理などの高度ICT基盤技術(IoT、AI、5Gなどを含む)
F)研究開発部門
ロボットに関連する特に将来性のある研究開発の成果
G)人材育成部門
ロボット分野における人材を育成するための取組又は教材等
大臣賞などさまざまな表彰位が用意 過去にはPepperも受賞
応募ロボット・技術等についての審査は、一次審査(書類審査)と二次審査(現地調査、プレゼンテーション審査)の結果によって、各賞の授賞対象を決定する。各賞は次のとおり。ちなみに、2016年に開催した第7回では総務大臣賞にソフトバンクロボティクス株式会社のPepper(ペッパー)が選ばれている。
大臣賞
・経済産業大臣賞(全部門、全分野が授賞対象となる)
・総務大臣賞(主に、高度ICT基盤技術部門、ICT利活用分野および消防分野が授賞対象となる)
・文部科学大臣賞(主に、研究開発部門、人材育成部門が授賞対象となる)
・厚生労働大臣賞(主に、介護・医療・健康分野が授賞対象となる)
・農林水産大臣賞(主に、農林水産業・食品産業分野が授賞対象となる)
・国土交通大臣賞(主に、社会インフラ・災害対応分野が対象となる)
中小・ベンチャー企業賞(中小企業庁長官賞)
中小企業及びベンチャーからの応募のうち特に優秀であると認められるロボット等に対して中小企業庁長官賞を授与する。
日本機械工業連合会会長賞
ロボット産業の振興において特に優れたロボット等に対して日本機械工業連合会会長賞を授与する。
優秀賞(〇〇部門)・優秀賞(△△分野)
各部門・各分野において特に優秀であると認められるロボット等に対して優秀賞を授与する。
審査員特別賞
上記のほかに、表彰に値するロボット等に審査員特別賞を授与することがある。
授賞対象の決定・公表は2021年1~2月ごろを予定
2020年8月31日の応募書類受け付けを締め切ったあとは、9月上旬~10月中旬に一次審査(書類審査)を実施予定。続く二次審査(現地調査及びプレゼンテーションに基づく審査)は10月下旬~12月上旬に実施され、2021年1~2月ごろに授賞対象の決定と公表を予定している。
応募対象となるのは先にも記載したように、企業だけでなく、ユーザー、大学、研究機関まで幅広い。また、グループでの応募も可能だったり、一社で複数案件に応募したりすることもできる。
第9回ロボット大賞や応募などにともなう詳細は、下記の公式サイトから確認してほしい。
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