松尾豊氏、ロボット系新興のAI技術顧問に就任「高いポテンシャルがある」
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Telexistence株式会社(TX)は8月24日、東京大学大学院工学系研究科 教授で、JDLA理事長および日本ディープラーニング協会の理事長も務める松尾豊氏が、人工知能(AI)技術顧問に就任予定と発表した。現在、東京大学で最終承認手続を進めている。
松尾豊氏は『人工知能は人間を超えるか』(KADOKAWA)などの著書でも知られる、AI研究の第一人者である。東京大学を拠点に、研究開発・人材育成・社会実装を通じて社会に変革をもたらすことを使命として、各種研究活動を進める。
TXは、遠隔操作技術とAIを用いて、工場の外、より人間の生活領域に近い場所でロボットを普及させることを目指しているスタートアップ企業。
同社はAI研究の第一人者であり、実社会においてAIの実践的な活用に意欲を持つ松尾豊氏に加わってもらうことが大きな力になると考えていたという。松尾豊氏も日本から世界を舞台に活躍するスタートアップを輩出することに積極的で、TXの取り組みに関心を持っており、今回の就任につながったとのこと。
松尾豊氏「とても高いポテンシャルがある」
松尾豊氏は、今回の発表に際して「次世代を担う人材からなるTXの挑戦を、主に技術と人材確保などの角度から最大限応援したいと考えています」と意気込んでいる。コメント全文は以下のとおり。
──松尾豊氏
「TXの事業はロボティクスとAIの領域では最高難易度の取り組みであり、客観的な成功率は正直なところ五分五分だと思っています。一方これを言い換えると、TXはこの最高難易度の事業を創業から3年で五分五分にもってきたということでもあり、とても高いポテンシャルがあると考えます。もしTXが遠隔操作ロボット事業で突破口を開いたならば、投資価値の向上はもとより、世界を変えることにつながると信じています。次世代を担う人材からなるTXの挑戦を、主に技術と人材確保などの角度から最大限応援したいと考えています」
──CTO佐野氏
「松尾先生は、日本の技術産業が、人工知能の分野で世界的に飛躍するためにどのように成長すべきかを、長期的な視点で考えている数少ない研究者だと思います。特に、機械学習を用いたロボット自動化という分野において、日本が世界をリードする可能性を見いだされていることは大変心強く思います。松尾先生が提唱する、機械学習を学習環境として精緻化するシミュレーションの構築や、それを用いた強化学習アプローチなどは、今後のロボット業界で間違いなく必要となると考えます。松尾先生に顧問としてご就任いただくことにより、TXのロボットが、現在の遠隔制御から遠隔制御データを利用した模倣学習などの自動制御へ移行することを後押しするものと確信しています」
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