ゴミ収集車に人間が巻き込まれるリスク、AIで軽減
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極東開発工業株式会社は8月31日、ゴミ収集車の専用オプションとして、人工知能(AI)の画像認識技術を活用し、ゴミ収集車への巻き込まれリスクを軽減する安全支援システム「KIES(キース)」を発売した。
ゴミ収集車による収集作業には、積込装置に人が巻き込まれるリスクがともなう。重傷・死亡事故につながることもあるため、安全対策は重要な課題になっている。KIESは、作業現場のカメラ映像から危険状態を判定することで、これらの問題を解決したとうたう。
高性能専用カメラ(バックアイカメラ兼用)と、独自のAI画像認識技術により、検知エリア内の「人」を把握して検知する。検知した「人」の手や頭など、身体の一部が危険エリアに進入すると、危険を察知し、積込装置を自動停止できる。これにより、万一の巻き込まれ事故リスクを低減する。
周囲の環境(作業する場所・路面標示・写り込みなど)や、状況(収集物の種類・色・形 状など)、明るさ(薄暗い早朝・夕方などの時間など)を問わず検知できる。
また、「人」全体を把握して検知することから、収集物で手や腕が隠れていても検知する。
検知には特別な専用装備は必要ない。雨具・帽子・フード・手袋・アクセサリーなどの装着品や、髪型・身長・体形などによる影響も受けにくい。誤検知による不必要な作動停止を大幅に抑制できるとのこと。これにより、作業者はもちろん、作業者以外の人も検知できる。作業性を損わずに「高い安全性」を備えたゴミ収集車を「今まで通り」に使えるとしている。
>>ニュースリリース
廃棄物の収集ルートをAIで最適化 作業効率化とコスト削減に寄与
廃棄物処理業者におけるAI活用と言えば、エコスタッフ・ジャパン株式会社が6月1日に事業化を発表した、AIを用いて廃棄物の最適な収集コースを算出し、廃棄物処理業者に提供する「AI配車シミュレーションサービス」にも注目してほしい。
エコスタッフ・ジャパンのプレスリリースによると、新型コロナウイルス感染症にかかる影響によって、廃棄物収集運搬業界では、顧客数と廃棄物量が減少し、廃棄物収集コースの見直しや合理化が急務になっているという。
AI配車シミュレーションサービスは、AIを活用して収集コースを最適化することで、配車係の作業負荷の軽減や収集車両の効率化、コストの削減などの効果を得られる。これまで、配車担当者が取り組んでいた収集車両ごとに収集コースの設定や、コースの見直し作業を補助する役割だ。
AI配車シミュレーションサービスを活用することで、勘や経験に頼っていた配車係の作業負荷を軽減したり、収集車両を効率化することによって台数の削減に貢献したりする。そして、トータルコストの削減につなげ、利益を創出させるのが狙いだ。
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