2020年スマホ出荷台数は10.7%減の予想、5G端末は引き続き成長中
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停滞しているスマートフォン市場にとって2020年は物事が悪くなる一方だ。すでに横ばいまたは減少傾向にあったが、新型コロナウイルスによる大打撃を受けた。感染蔓延は必需品でないもの、特に家庭外で利用される物品の販売を妨げた。Canalysが発表した新たなデータによると、スマートフォンの出荷は今年、前年比10.7%減となることが見込まれる。
ただ、注目すべきいくつかの明るい要素がある。まず、5Gスマホの出荷は引き続き増えている。Canalysは2020年に2億8000万台が出荷されると予測している。うち、中国本土マーケットが62%と大半を占める。これにはRealme V3のような小売価格150ドル(約1万6000円)以下の低価格デバイスが部分的に貢献している。次世代ワイヤレス技術を搭載した製品としては驚くべき価格だ。
次いで5Gデバイスの出荷が多いのは北米で、15%となっている。EMEA(欧州・中東・アフリカ)とアジア・太平洋地域がそれぞれ11%だ。5G対応のiPhone 12が来月あたり発売されれば浸透促進に役立つはずだ。
「スマホメーカーは熱心に新製品の立ち上げやオンラインマーケティング、ロックダウン後のセール、最新ガジェットへの消費者の興味喚起などを展開してきた」とアナリストのBen Stanton(ベン・スタントン)氏はリリースで述べた。「徐々に店舗が再開していること、また物流や生産の改善によりほとんどのマーケットで必然的に上向きになり、2020年下半期は上半期に比べ安定するだろう」
5Gにはスマホ業界のリバウンド効果が期待されていた。しかし、パンデミックでそうしたプランはあっという間に吹き飛んだ。ただ、さらなる出荷減を食い止める方向で役立っているようだ。また、2021年の出荷台数は対前年比9.9%増とリバウンドすることも予想されている。2020年以前のレベルには及ばないが、このところ減少の一途だった業界にとっては歓迎すべきサインであることは間違いない。
画像クレジット:Ramon Costa/SOPA Images/LightRocket / Getty Images
[原文へ](翻訳:Mizoguchi)
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