交通・運輸業でのAI活用事例5選「目視の240倍の速さで架線を検測」ほか
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画像はUnsplashより
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「◯◯業界でのAI事例はどういったものがあるのか?」
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AI専門メディア「Ledge.ai」を運営するレッジは、メディアやイベント運営、AIコンサルティング事業を通して、AIの導入検討している企業の担当者から、さまざまな質問を受けてきました。企業がAIを自社のビジネスに導入する際、必ずと言っていいほど、先行する他社の事例から探し始めるケースが多いからです。
そこでレッジは、AI活用事例をまとめたプラットフォーム「e.g.(イージー)」をリリースしました。e.g.は、国内外のAI活用事例を網羅的に集め、わかりやすく解説した検索プラットフォームです。ユーザーは事例を無料で検索・閲覧・保存したり、e.g.上で事例掲載企業に問い合わせしたりできます。
本稿では、e.g.に掲載しているAI活用事例から「交通・運輸業でのAI活用事例」を5つ紹介します。
仁川空港の監視カメラをAIで認識しセキュリティーと旅客サービスを向上
実施企業:
仁川国際空港公社
目的:
空港内出発・到着ロビー、ゲートラウンジ、コンコースのセキュリティー強化と、空港チェックインカウンターなどの混雑緩和
概要:
仁川国際空港公社は、スマート空港の実現のため監視カメラによるセキュリティー保全業務を、AI-EYEスマート監視システムの活用によりセキュリティー強化と運用負担軽減を実現
効果:
警備員の業務負担の軽減
各種トラブルや思わぬ事故などの迅速な状況把握
混雑度や滞留把握の活用によりスムーズな空港運用を実現
課題・背景:
既存の監視カメラシステムでは警備員が多画面を24時間監視しなければならず負担も大きい上に警備員により判断も異なり均一な監視業務を求められていた。 さらにチェックインカウンターなどの混雑のため旅客が滞留し、スムーズな搭乗が行えない状況が発生していた。
立ち往生や異常走行する車をAIで検知し道路を安全に
実施企業:
国土交通省
目的:
業務の負担軽減
概要:
国土交通省は、富士通株式会社のAI技術による車両の停止や混雑を判定し道路管理者へ通知するシステムを活用し効果を検証
効果:
道路管理者の負担軽減、高度化
課題・背景:
国土交通省は国道事務所ごとに2、3人の道路監視員を配置し、24時間体制で大型モニターを使いながらカメラの映像を監視している。そのような状況で道路上のトラブルの早期発見は困難でありAI技術によるサポートを検討していた。
映像解析技術により、踏切の異常を検知する実証実験を実施
実施企業:
東急テクノシステム株式会社
目的:
踏切の異常検知
概要:
東急テクノシステム株式会社は、株式会社フューチャースタンダードの映像解析プラットフォーム「SCORER」と株式会社理経のソリューションを活用して、踏切の異常を検知する実証実験を実施
効果:
安全性の向上
課題・背景:
より安心なインフラの提供が求められていた。
悪意のある航空券の買い付けをAIで発見し被害の防止と顧客サービス向上を可能に
実施企業:
社名非公開
目的:
悪意のある航空チケットの違法買い占めの発見と防止
概要:
アジアの大手航空会社は、DataVisor, Inc.のAIを導入し、転売目的の悪意のある航空券大量購入の検知精度を向上
効果:
検知の正確性: 97%
検知数が53%増加
課題・背景:
フェイクアカウントによる転売目的や、直前でのキャンセルなどの嫌がらせ目的での航空券の購入が多く、多くの被害を受けていた。金銭的被害やサービス上での被害も増加しており、なんとかして解決したかった。
画像認識技術の活用により電車で走行しながら目視の240倍のスピードで架線を検測
実施企業:
マレーシア鉄道公社
目的:
鉄道の走行中架線の状態を検測、監視できるシステムの構築
概要:
マレーシア鉄道公社は、株式会社明電舎の画像認識技術を活用し、電車で走行しながら架線の状態を検測するシステムを構築
効果:
架線検測のスピードは目視の240倍に
課題・背景:
鉄道の安全安定輸送を維持するには、精度の高い保守メンテナンスを効率よく実施する必要がある。車両に電力を送る架線は、常にパンタグラフ(電車や電気機関車の屋根にとりつけて架線の電流を導き入れる装置)と接しているため摩耗などの経年劣化を免れず、劣化を放置すると故障や事故につながる。そこで架線の状況を定期的に検査測定する検測作業が欠かせないが、目視と手作業による従来の検測作業は、非常に時間がかかり効率が悪い。
無料で使えるAI事例プラットフォーム シェア機能なども搭載
e.g.は国内外のAI活用事例を網羅的に集め、わかりやすく解説した検索プラットフォームです。ユーザーは事例を無料で検索・閲覧・保存でき、事例掲載企業への問い合わせもe.g.上で可能です。事例は大きく業界別、用途別、技術別の3つの要素で絞り込み、ユーザーは求めている事例に短時間でたどり着けます。会員登録さえすれば、無料で使用可能です。
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引用先はこちら:交通・運輸業でのAI活用事例5選「目視の240倍の速さで架線を検測」ほか