リオネル・メッシ選手、視覚障がい者を支援 AIデバイスを開発するオーカムでアンバサダーに
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リオネル・メッシ選手、視覚障がい者を支援 AIデバイスを開発するオーカムでアンバサダーに
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公式サイトより

オーカムテクノロジーズは9月10日、サッカー選手のリオネル・メッシ選手をグローバルアンバサダーに迎え、新プロジェクト「OrCam Dream Team」を開始すると発表した。オーカムテクノロジーズは、目の不自由な人のための⼈⼯知能(AI)を搭載した視覚⽀援デバイスを製造している。

今回のプロジェクト「OrCam Dream Team」では、さまざまな障がいがある人にとって、テクノロジーのもたらすサービスがもっと身近なものになるとともに、世界中の視覚障がいがある人々やコミュニティが直面している問題について、広く一般に知ってもらうことを目的にしているという。

リオネル・メッシ選手とのミーティングの様子

「OrCam MyEye2 オーカムマイアイ 2」

プロジェクトの一環として、オーカムテクノロジーズでは世界中から十数人の目の不自由な人を募り、彼らの夢を実現するべく、リオネル・メッシ選手とのミーティングを開催。自立的に日常生活を送ることをサポートするデバイス「OrCam MyEye2 オーカムマイアイ 2」をメッシ選手の手から進呈した。

リオネル・メッシ選手と加藤健人選手

日本からは、オーカムテクノロジーズとソーシャルテクノロジーパートナーとしてパートナーシップを締結した、ブラインドサッカー男子日本代表強化指定選手の加藤健人選手も「OrCam Dream Team」のメンバーとして本プロジェクトに参画している。加藤健人選手は、スペイン・バルセロナでメッシ選手と面会し、直接メッシ選手から「OrCam MyEye2 オーカムマイアイ 2」を進呈された。

オーカムテクノロジーズは、加藤健人選手の視覚障がいを抱えながらも、ブラインドサッカーを通じて見つけたやりがいや目標に向かって、前向きに取り組む姿が今回の参画につながったとしている。

リオネル・メッシ選手は、本プロジェクトの一環として開催したミーティングを振り返り、「世界中から集まった、視覚障がいを抱えながらも前向きに行動する素晴らしい方々に会えた時は、それはまさに夢のような感動的な瞬間でした。『OrCam Dream Team』のメンバーの一人ひとりがオーカムマイアイを装着しているのを見たとき、これが間違いなく彼らの人生を変えるデバイスになると確信しました。オーカムテクノロジーズのアンバサダーとして、目の不自由な多くの方々の人生に変化をもたらすことができることを誇りに思います」と語る。

>>ニュースリリース

DCON2020でも視覚障がい者のための取り組みがあった

視覚障がいがある人々のためのAIを活用した取り組みと言えば、日本ディープラーニング協会(JDLA)が8月22日に開催した、「第1回全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト2020(DCON2020)」本選で優勝を果たした、東京工業高等専門学校のプロコンゼミ点字研究会にも注目してほしい。

同研究会は昨年、プロコンゼミ点字研究会は視覚障がい者に「娘が小学校からもらってくる手紙がまったく読めない」という相談を受け、「:::doc(てんどっく)-自動点字相互翻訳システム-」の開発に乗り出した。

本作品は、視覚障がい者が自分自身で墨字(紙の印刷物)をスキャンすることで、全自動で点字として出力できる。点字をスキャンし、全自動で墨字(すみじ)として出力することも可能。これにより、視覚障害者が印刷物の内容を把握したり、自分が点字で書いた書類を墨字として印刷して配布したりできるようになる。

審査員の松本真尚さんは「そもそも、(彼らは)点字という非常に深い課題を解決しようとしています。この課題を解決しようと思っている世界中のベンチャー企業は、そんなにたくさんいないのではないか。『競争がないところで戦う』というのは、すごく正しいビジネスだと思います。点字は世界中の共通語ですから、いきなり世界にいけるのではないかという部分も評価しました」と、今後の期待を込めながらも、評価の理由を語った。

今後も国内外を問わず、AIなどのテクノロジーを通して、視覚障がい者のための取り組みが加速することを期待したい。

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