FacebookがOculus Riftのラインを正式に打ち切る
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Facebook(フェイスブック)がRiftを正式に終了させることになった。同社は米国時間9月16日、イベント名を、Oculus Connectから新しく名前を変えたFacebook Connectのオンラインイベントで最新のヘッドセットを披露したが、PCベースのOculus Rift Sの販売を来年初めに終了することも明らかにした。
Facebookは新しいOculus Quest 2 のみを販売し、PC VRに関心のあるユーザーは、同社が2014年にリリースした 「Oculus Link」 ソフトウェアを使用すれば、自分のヘッドセットをPCに接続できる。
Oculusの広報担当者がPC VR製品ラインについてTechCrunchに送ってきた声明では「将来的にRiftやPC専用のヘッドセットを作る予定はありません」と終了したことをハッキリと認めている。
当初のOculus Riftは、Kickstarterでのキャンペーン、Facebookの買収、開発キットのいくつかの公開延期を経て、2016年初めに最初の製品の出荷を開始した。
Mark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)CEOが2018年に同社の3つの製品ラインである、Oculus Go、Oculus Quest、Oculus Riftを披露して以来、同社は製品提供を約束し、PCやスマートフォンを必要とせずに操作できるスタンドアロン型の提供を全面的に進めてきた。
今年、FacebookはGoとRiftの両方のラインの終了を発表した。デバイスの品ぞろえの縮小は、最新の Quest 2ヘッドセットへ注力の影響を受けたと思われるが、同社のVRヘッドセットの全製品ラインでは何カ月も品不足が続いており、その中には大々的に宣伝されているQuestヘッドセットも含まれていた。2020年のほとんどの期間、入手できないか、在庫が少ない状態だった。
2018年に戻って、TechCrunchはOculusがRift 2の社内開発を突然キャンセルしたこと、Oculusの共同創業者Brendan Iribe(ブレンダン・イリベ)氏が、同社のPCベースのハードウェアの方向性や「完全な再設計 」を棚上げにしたことへの不満を理由に、同社を去ることになったと報じた。後日、OculusがRift Sと呼ばれるより控えめにアップデートされたヘッドセットをリリースする予定であることを報告したが、これは Questのインサイドアウトトラッキング(外部センサーではなくヘッドセットに搭載されたカメラなどを使うトラッキング方式)機能を採用したものだった。
数カ月後にFacebookがRift Sを発表したとき、彼らは完全に自社開発されているQuestとは異なり、PCベースのヘッドセットはLenovoと一緒に設計・開発されていることを明らかにした。当時、Oculusの共同創業者であるNate Mitchell(ネイト・ミッチェル)氏は、その後に同社を離れているが、このデバイスを「革命というよりもRiftの進化」と分類し、このデバイスが完全な続編ではないことを示していた。
本日の発表から明らかなのは、OculusがスタンドアローンVRを拡充する方向に進んでおり、ゲーミングPCを所有するユーザーが、SteamVRのようなプラットフォーム向けに構築された既存のコンテンツやタイトルへのアクセスを、継続できるようにすることを意図している。
Oculusが、PCベースのバーチャルリアリティを同社の将来にどれだけ重要視しているかは明らかではない。Quest 2は、まもなくベータ版を終了する予定のOculus Linkソフトウェアを介してPCに接続できるが、同社がこれまでと同じペースでPCベースのコンテンツに投資を続けるとは考えにくい。
Oculusの開発者戦略責任者Chris Jurney(Chris Jurney)氏は事前説明会で、同社がPC VRコンテンツへの投資を縮小する計画があるかどうかを尋ねられたとき、「以前に発表されたPCタイトルの開発が継続していることを指摘する一方で、『Quest』のためのゲームを作ることは『開発者が主導権を握っている』と強調した。
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(翻訳:TechCrunch Japan)
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