中国の5Gユーザーは1年弱で1.1億人超、世界最大のマーケットに
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中国の通信当局である工信部傘下のシンクタンクである中国情報通信研究院(CAICT)の発表(New America記事)によると、同国ではこれまでに1億1000万人超が5Gプランを申し込んだそうだ。9月16日にあった産業イベントで明らかにした。
ユーザー規模でいうと中国は世界最大の5Gマーケットだとシンクタンクの会長は述べた。このマイルストーンは、中国の大手キャリアが5Gプランを消費者に提供し始めてから1年もたたず(Reuters記事)に、当局が商用利用向けの5Gライセンスを発行し始めてからわずか1年あまりで達成(未訳記事)された。
利用全体における1億1000万人という数字の割合はまだ小さい。6月時点で中国の国営通信企業3社は合計でモバイル契約者16億人を抱えていた。中国の人口は14億人だが、1人あたりのモバイルデバイス所有は1台以上と推察される。
中国の5Gに関する野心には、政府、通信キャリア、通信機器メーカー、デバイスメーカー、ソフトウェアデベロッパーが絡んでいる。議員たちは消費者に通信速度で目に見える改善を示す必要があり、そのために通信キャリアは5G基地局の設置を国中で積極的に進めてきた。7月までに46万超の電波塔が建設された。
「中国は毎週、平均して1万5000カ所に5G基地局を設置してきた」(中国国務院情報局プレスリリース)と当局は7月に述べていた。政府はこの数字を2020年末までに60万カ所に引き上げ、全国の県レベルの都市すべてをカバーする計画を持っている。中国の5G推進で最も恩恵を受けているのはHuawei(ファーウェイ)だ。同社は5Gデバイスと次世代ネットワークを支えるインフラを製造している。
一方でHuawei、Oppo(オッポ)、Xiaomi(シャオミ)、その他のライバル企業は5G対応のデバイス導入を急いでいる。CAICTが発表した最新のデータによると、中国では今年これまでに9300万台以上のスマートフォンが販売され、8月のスマホ出荷の60%を5G対応デバイスが占めた。
中国の5Gへの急速なシフトはまた、集積回路(IC)のようなハードウェアパーツの需要も生み出している。当局が7月に明らかにしたところによると、中国では2020年上半期に1000億個以上のICが製造された。これは前年同期比16.4%増で、多くは5G関連プロジェクト需要によるものだという。
画像クレジット:Photo by Zhang Peng/LightRocket via Getty Images
[原文へ](翻訳:Mizoguchi)
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