JR東日本と小田急、AI運行バスで混雑緩和目指す
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小田急電鉄株式会社と東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)は9月16日、東京都が公募した「MaaSの社会実装モデル構築に向けた実証実験」に選定されたことを発表した。
本実証実験は、2019年度の「立川おでかけアプリ」を用いたMaaSの実証実験に続き、鉄道会社間の境界を超えたMaaSサービスの提供を目指す具体的な取り組みとして、町田市山崎団地周辺エリアでの実施を予定している。
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小田急電鉄とJR東日本、AI運行バスを活用し混雑緩和を検証
本実証実験は、株式会社NTTドコモのAI運行バスシステムを用いた「乗合型オンデマンド公共交通サービス」を、小田急電鉄が開発したMaaSアプリ「EMot」から検索・手配できる形で提供するもの。
また、JR東日本の首都圏のほぼ全線および首都圏以外の主要路線と、小田急線全線、神奈川中央交通の路線バスのリアルタイムデータを用いて、遅れを加味した経路案内サービスをEMotおよび「JR東日本アプリ」で提供する。
これらの施策を通じて、小田急電鉄とJR東日本は、公共交通の利便性向上による周辺道路の混雑緩和の効果や、対象地域内の連携施設の利用促進について検証していく。
本実証実験の具体的なサービスのイメージや実験開始日などは、詳細が決まり次第別途知らせるという。
小田急電鉄とJR東日本は、毎日の移動を便利で快適にすることで、地域全体を活性化させ、人々と街にもっといい「いきかた」を提供することを目指すとしている。
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オンデマンド型乗合バス AI活用で待ち時間や乗車時間の短縮へ
利便性向上や地域活性化に向けてAI活用型バスを導入する例はほかにもある。
西日本鉄道と三菱商事が共同で出資するネクスト・モビリティ株式会社は2020年6月11日、AI活用型オンデマンドバス「のるーと」の全国展開を発表した。
のるーとは、利用者のリクエストに応じて適宜ルートを設定しながら運行するオンデマンド型乗り合いサービスだ。利用者は出発地・目的地を設定し、配車予約をするとアプリから案内された時刻に乗車場所で待つという仕組みだ。AIが利用データを蓄積・学習することで、待ち時間や乗車時間の短縮など、より効率的な運行が可能になる。
また、のるーとでは地域におけるバスやタクシーといった自動交通の利用者減少や運転士不足などの課題に対する解決策として、車両定員が10名以下の場合、普通二種免許での運転が可能になっている。
ネクスト・モビリティは、AI活用型オンデマンドバスの導入を希望する全国の地域・交通事業者に対して、のるーとのオペレーションの仕組みと導入・運営ノウハウを広く提供していく。
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