ユニリーバがメンタルヘルスアプリ「eQuoo」を世界の若者向けキャンペーンに採用
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2019年12月(そう、昔のことだ)、英国拠点のメンタルヘルススタートアップであるeQuooは一連の発表を行い、NHS(国民健康保険)公認のメンタルヘルスゲームになったこと、およびドイツ最大の保険会社であるBarmer(バールメール)などを顧客として獲得したことを明らかにした。
このほど同アプリは、Unilever(ユニリーバ)が世界中の若者のメンタルヘルスをターゲットにした新しい世界プロジェクトのメンタルヘルスアプリに選ばれた。これに先がけUnileverのPeople Data Centre(PDC)は、Google Play Store(グーグル・プレイストア)上の全メンタルヘルスゲームの中から、科学研究に基づく数少ないアプリの1つとしてeQuooを選んでいる。eQuooアプリを採用したUnilieverの新しいブランドキャンペーンは、18~35歳の7万人以上を対象に展開される。
「eQuooは重要なスキルを楽しく魅力的に教えてくれる」とUnileverのグローバルPDC検索・ソーシャル・アナリストであるJanelle Tomayo(ジャネル・トマヨ)氏はいう。「このゲームは架空の人物を使って困難な状況を経験しながら優れたコミュニケーターになる方法を教えるもので、スキルや物語は現在の心理学研究の実験と経験に基づいています」。
eQuooのファウンダーでCEOのSilja Litvin(シルヤ・リトヴィン)氏は、「若者の3人に1人が不安障害を経験し、成人生活を送る前に多くの人たちを傷つけたり害を与えたりしている。eQuooとUnileverは力を合わせて、何千人もの人たちに現代世界のプレッシャーを生き抜くパーソナルレジリエンス(復元力)を身に付けさせようとしている」。
eQuooを開発したPsycAppsは、ゲーミフィケーション、認知行動療法(CBT)、ポジティブ心理学、AIなどを利用して心の病を治療するメンタルヘルスのスタートアップだ。同社は医療アプリ評価プラットフォームとして定評のあるORCHAで最高得点を獲得したほか、データバンクのGP EMISでも入手できる。これは英国の医師が患者の精神的健康と幸福感を増進するためにeQuooを正式に紹介できるようになったことを意味している。
メンタルヘルス志向ゲーム、アプリの市場はかなり広がってきている。AKILIは、子供向けADHD(多動性障害)ゲームとして初めてFDA(食品医薬品局)の認証を得た。2020年6月に欧州医薬品庁は、ビデオゲームを用いて症状の根底にある原因を治療するAkiliのデジタルセラピーをADHD患者向けに認定した。また欧州委員会(EU)はEndeavorRxというゲームにCEマークを付与し、欧州での販売を許可した。
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カテゴリー:ヘルステック
画像クレジット:eQuoo game / eQuoo game
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )
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