建設業のAI活用事例5選「夢真、サイト案内にAIを導入」ほか
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画像はUnsplashより
「人工知能(AI)で何ができるのかわからない。どうやって勉強すればいいのか?」
「◯◯業界でのAI事例はどういったものがあるのか?」
「良いベンダーを知らないか?」
AI専門メディア「Ledge.ai」を運営するレッジは、メディアやイベント運営、AIコンサルティング事業を通して、AIの導入検討している企業の担当者から、さまざまな質問を受けてきました。企業がAIを自社のビジネスに導入する際、必ずと言っていいほど、先行する他社の事例から探し始めるケースが多いからです。
そこでレッジは、AI活用事例をまとめたプラットフォーム「e.g.(イージー)」をリリースしました。e.g.は、国内外のAI活用事例を網羅的に集め、わかりやすく解説した検索プラットフォームです。ユーザーは事例を無料で検索・閲覧・保存したり、e.g.上で事例掲載企業に問い合わせしたりできます。
本稿では、e.g.に掲載しているAI活用事例から「建設業でのAI活用事例」を5つ紹介します。
Messenger×チャットボットで施工管理技士の転職潜在向けの勧誘広告を実施
実施企業:
C4株式会社
目的:
転職に関する質疑応答の効率化
概要:
建設技術者に特化した人材サービス企業であるC4株式会社は、Facebook Messengerを活用した株式会社コンシェルジュの誘導広告でリードを効率的に獲得した
効果:
問合せフォーム入力完了者数1.6倍
リード獲得単価削減68%
問合せフォーム入力完了率2.2倍
課題・背景:
東日本大震災後、施工管理技士は復興支援に重要な役割を果たしている。しかし、施工管理技士の転職は従来一般的でなかった。そこで「求人ナビ」を立ち上げ、施工管理技士に特化した人材採用システムを展開。建設業の人材需給バランスの改善や待遇向上に取り組んだ。さらに、転職希望の施工管理技士にFacebook広告でアプローチしていたが、転職潜在層のリード顧客のさらなる獲得が課題だった。
サイト案内にコミュニケーションAIを導入し、コンバージョンを向上
実施企業:
株式会社夢真
目的:
サイト訪問者のコンバージョン率の向上
概要:
株式会社夢真は、採用サイトへの訪問者に対してSELF株式会社のコミュニケーションAIを活用したサイト案内をサイト訪問時に行うことで、訪問者のニーズに合わせた誘導が可能となり、申込のコンバージョン率を向上
効果:
訪問者とサイトの信頼感の構築
顧客の利用しやすさの向上
課題・背景:
技術者の高齢化が人材不足が深刻化している建設業界に対して、「育成型技術者派遣」を行う株式会社夢真は、外部の求人サービスを主軸に採用を進めてきたが、より直接的な接点を求職者とつくるため、自社サービスでの採用活動を強化する必要があった。
風速データと気象観測データをAIに学習させ局所地域での風速予測を実現
実施企業:
社名非公開
目的:
高精度なピンポイント気象予測
概要:
エコモット株式会社のAIにより風速計データと1kmメッシュの気象観測データを学習させ、局所地域での6時間後までの風速予測を実現した
効果:
より迅速な現場判断
高精度な予測を加味した作業スケジュールを組める
課題・背景:
建設現場で強風によるクレーン転倒などの事故が多発し、安全対策として現場に風速計を設置しているものの、強風が発生してからでは避難等の対応が間に合わない。一般向けの気象予報は限られた地域の状況には対応していないことが多く、民間気象会社が提供する局所的な予報に需要があるものの、現地の気象データ取得に課題があった。
グループ内でRPAを内製化し年3万時間の余力創出で生産性向上に貢献
実施企業:
株式会社キャンディル
目的:
事務処理作業の効率化
概要:
建物のライフサイクルサポートを行う株式会社キャンディルは、RPAテクノロジーズ株式会社のRPAを導入し、生産性向上を図った
効果:
工数削減効果が年間3万時間
課題・背景:
問い合わせ対応や技術者の手配、施工前後の報告といった事務作業が連日大量に生じるため、独自の基幹システムを構築して処理の効率化を図ってきた。一方、システム化に見合わない定型業務では手作業も少なからず残り、企業成長に伴い増大する「細かい手間」の省力化は急務となっていた。企業体質強化を要する株式上場を控えたタイミングで、同社はこうした業務改革を販管費抑制の一環に位置づけて本格化。大手企業に広まりだしていたRPAに着目した。
画像認識のモデルであるU-NetやResNetを応用しコンクリート護岸の劣化検知を効率化
実施企業:
八千代エンジニヤリング株式会社
目的:
コンクリート護岸の劣化状況の確認作業にかかる手間やコストの改善
概要:
総合建設コンサルタント会社である八千代エンジニリング株式会社は、コンクリート護岸の画像を株式会社ブレインパッドのAIで劣化部分の検知を行った
効果:
技術者による目視点検と遜色ない精度のロジックを開発
現場での対応工数を1/5に削減する効果を実証
全区間の評価を行うことで、人間よりも精度の良い定量的評価を実現
Webアプリケーション化することで、日常的に利用できる環境を実現
課題・背景:
洪水などの災害対策として設置されているコンクリート護岸の劣化状況は、主に人間による目視で把握しているが、設置された時期や地域によって整備形式が異なり点検や改修には熟練された技術が必要。そのため、手間やコストがかかること、劣化状況の判断が人によって異なることが課題となっていた。
無料で使えるAI事例プラットフォーム シェア機能なども搭載
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引用先はこちら:建設業のAI活用事例5選「夢真、サイト案内にAIを導入」ほか