Marine Xが2023年の自律航行を目指すAIクルーザー「X40 Concept」を発表
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マリンテックスタートアップのMarine Xは10月8日、独自開発の安全航行アシストシステム「ポラリス」を搭載するAIクルーザー「X40 Concept」を発表した。今後ポラリスは、クルーザーのブレーンとして進化させ、2023年の自律航行実現を目指す。船体デザインはロボットクリエイター 高橋智隆氏が担当。
X40は、都市部クルーズにおける水上モビリティの進化をテーマに、デザイン・機能・メンテナンス性にいたるまでオーナー目線で考え抜かれたデザインを採用した、まったく新しいインテリジェントサルーン。安全性を新たなる次元へと引き上げるべく、独自の安全航行AIアシストシステムを搭載。テクノロジーによる安全性と船を自在に操る楽しみが融合した新世代艇としている。
より安全な航行を実現するために、独自開発の画像認識AIを活用したシステムを搭載。水上の航行可能エリアと障害物を検知し、画面表示とアラート音で方角とおおよその距離を操船者に知らせる。
ポラリスは小型船舶の安全航行をサポートするAI船舶制御システム。段階的な機能拡充を予定しており、2023年には小型船船舶の自律航行実現を目指す。先に挙げた画像認識AIによる船外監視機能から始め、小型船舶の事故原因で最も多い「見張り不足」を減らし、より安全な航海となるようアシストする。
ポラリスは北極星のこと。大航海時代から航海の道標のような存在であった北極星のように、船の未来を導くものになってほしいという願いを込めて名付けたという。
操船はステアリングの他に、ジョイスティックによるコントロールも可能。停泊中の自船位置を自動で保持するダイナミックポジショニング、船体の揺れを抑えるアンチローリングジャイロなど、優雅な水上体験に欠かせないテクノロジーを厳選して搭載している。
船体デザインはボートオーナーとしても長い経験を有する高橋智隆氏が担当。都市部の低い橋桁をくぐるため高さを抑えたクーペスタイルとしており、都市部クルーズに必要な機能・要素を厳選。スリット入りのシェルに格納された船外機は、デザイン性とメンテナンス性の両立を実現するなど、新しい発想でデザインしているという。
Marine Xはマリンレジャーの体験を革新するために設立されたマリンテックカンパニー。プレジャーボートなどの小型船舶を最新テクノロジーデザインの力でアップデートし続け、その技術力で世界の水上モビリティの安全性と快適性を高めることをミッションとしている。
心からリラックスできる最高の瞬間は、最上級の安全性と快適性の上にこそ成り立つものとして、マリンレジャーを楽しむ全ての人々が優雅なひとときを味わえる世界の実現を目指す。
カテゴリー: モビリティ
タグ: Marine X、クルーザー、人工知能・AI
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