収穫ロボットで作業が半分に:農林・水産業のAI活用事例5選
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画像はUnsplashより
人工知能(AI)専門メディア「Ledge.ai」を運営するレッジは、AIの導入を検討している企業の担当者から、さまざまな質問を受けてきました。企業がAIを自社のビジネスに導入する際、必ずと言っていいほど、先行する他社の事例から探し始めるケースが多いからです。
そこでレッジは、AI活用事例をまとめたプラットフォーム「e.g.(イージー)」をリリースしました。e.g.は、国内外のAI活用事例を網羅的に集め、わかりやすく解説した検索プラットフォームです。ユーザーは事例を無料で検索・閲覧・保存したり、e.g.上で事例掲載企業に問い合わせしたりできます。
本稿では、e.g.に掲載しているAI活用事例から「農林・水産業でのAI活用事例」を5つご紹介します。
AI搭載デバイスをかざすだけで豚の体重を瞬時に推定
実施企業:
社名非公開
目的:
養豚業の作業負担の軽減
概要:
養豚場AはNTTテクノクロス株式会社のAIデバイスを活用し、豚の体重を自動で推定し作業負担を軽減
効果:
一頭あたりの体重推定業務を3分削減
課題・背景:
豚一頭あたりの体重測定には相当量の負担がかかっており、長い日では100頭の体重を測定するのに5時間以上を費やしていた。
AIを活用した病害虫診断システムによって病害虫を特定し効果的な農薬散布を実現
実施企業:
十勝農業協同組合連合会
目的:
農業における競争力強化
概要:
十勝農業協同組合連合会は、富士通株式会社のAIを活用した病害虫診断システムによって病害虫を特定し、効果的な農薬散布や営農指導を実現
効果:
作業負荷の軽減
農薬などのコスト削減
課題・背景:
北海道十勝地域は一経営体あたりの経営耕地面積が大規模な一方で、農業従事者の減少や高齢化問題が深刻となり、経営の効率化や競争力強化が急務となっていた。
自動収穫ロボットで収穫の9割を自動化、約5割の作業工数削減を見込む
実施企業:
A-noker
目的:
アスパラガスの自動収穫化
概要:
A-nokerは株式会社inahoのアスパラガスの自動収穫ロボットを活用して作業工数削減を狙う
効果:
より迅速な現場判断
約5割の作業工数削減が見込まれる
課題・背景:
アスパラガスは地面から生えているため、収穫作業はしゃがんで行っている。これが一日の作業の半分を占めるため、腰を痛めるなど、身体的負担も大きい。 収穫作業は全作業の約5割を占めるため、これが自動化できればかなりの作業負担が軽減される。また、体の不調によっては、農作業自体ができなくなってしまう恐れもあった。
画像解析AIでマグロの品質を判定し熟練技術の継承を目指す
実施企業:
双日株式会社
目的:
熟練の職人がもつマグロの目利き技術を継承
概要:
株式会社電通ならびに、株式会社電通国際情報サービス(ISID)、双日株式会社は画像分析AIを活用してマグロを品質判定し、熟練技術の継承を目指した
効果:
寿司屋での顧客満足度89%
課題・背景:
日本のあらゆる伝統産業において、その長い歴史のなかで培われてきた職人の技は、人類の経験知が集積された貴重な知識資源である。またこれらのノウハウは、「職人の勘」と形容されるように、体系化および言語化がされ得ない暗黙知であるとされ、その担い手である職人が高齢化の一途を辿るなか、存続が危ぶまれる状況があった。
深層学習により魚類の高精度な産地判別を実施
実施企業:
社内開発
目的:
高精度な魚の産地判別
概要:
理化学研究所は、深層学習により魚類の高精度な産地判別を実施
効果:
判別制度の向上
課題・背景:
ディープラーニングが機械やコンピュータ科学などの分野で発展し有効に利用されている一方で、生物学や化学などの分野では、AIやディープラーニングの潜在能力は注目されてはいるものの、本格的に利活用されていない状況だった。
無料で使えるAI事例プラットフォーム シェア機能なども搭載
e.g.は国内外のAI活用事例を網羅的に集め、わかりやすく解説した検索プラットフォームです。ユーザーは事例を無料で検索・閲覧・保存でき、事例掲載企業への問い合わせもe.g.上で可能です。事例は大きく業界別、用途別、技術別の3つの要素で絞り込み、ユーザーは求めている事例に短時間でたどり着けます。会員登録さえすれば、無料で使用可能です。
また、e.g.上に掲載している企業の一部には、事例掲載企業へ直接問い合わせることも可能です。さらに、気に入った・気になる事例を保存できる機能や、事例ページを共有できるシェア機能なども備えています。
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引用先はこちら:収穫ロボットで作業が半分に:農林・水産業のAI活用事例5選