AmazonがQRコード搭載の商品配達箱で使えるARアプリをリリース
AI.
Amazon(アマゾン)は、「インターラクティブでシェア可能な」AR(拡張現実)エクスペリエンスを提供しようと、商品配達の箱に記載されたQRコードと連携する新たなARアプリを静かに立ち上げた。アプリはシンプルに「Amazon Augmented Reality」という名称で、同社は「Amazonの箱をリサイクルゴミ箱に入れる前に再利用する面白い方法」と説明している。
App Storeのスクリーンショットにあるように、それぞれの箱がAR体験ができるユニークなアクティビティを提供する。たとえば、とあるスクリーンショットには、白く印刷されたカボチャに顔を描き、それをジャック・オー・ランタンに変化させる様子が示されている。そしてQRコードをスキャンすると、カボチャがARのオブジェクトとして飛び出す。別のスクリーンショットでは、犬の画像にARのカボチャとコウモリのウィングを重ねている。もう1つのスクリーンショットでは、QRコードがスキャンされAmazonの箱が小さな青いARの車になっている。
アプリを紹介するビデオでは、Amazonのスマイルロゴ、QRコードがスキャンされるとふざけた感じで飛び出してくるARのコーギー犬などアニメーション化されたキャラクターも登場している。
TrueDepth対応iPhoneであれば「セルフィー」モードのような機能を使えるよう顔の動きを追跡するために端末のカメラをアプリは使う、とAmazonは説明している。
数日前にiOS App StoreとGoogle Playにデビューしたこのアプリは、新たなQRコードを搭載しているAmazonの箱でのみ使える(しかし使える箱がない場合、こちらで体験をテストできる)。
ただ、立ち上げにあたってアプリはカボチャのARエクスペリエンスだけにフォーカスしている。パンプキンに顔を描いてスキャンしARにすると、他のボタンを押して帽子を被せたり、色を変えたりといったふうにカボチャをさらにデコれる。またユーザーのセルフィー画像にカボチャを持ってきてユーザーの顔をカボチャにするようにカメラを切り替えることもできる。そしてアプリのカメラボタンを押してその様子を撮り、オリジナル写真をソーシャルメディアでシェアできる。
QRコードを搭載した箱は配達に使用され始めたばかりで、まだAmazon利用者の手元には届いていないと推測する。この箱はまた、同社が展開している「Less Packaging、More Smiles」キャンペーンの一環として材料をあまり使わずに作られている。
AmazonはこれまでもARに取り組んでいて、直近のものでは新しいARショッピング機能がある。この機能では、Amazonショッピングアプリのユーザーが購入を考えている複数の家具や装飾品を自分の部屋にARで同時に配置することができる。また同社は数年前、ARKitを使って構築されたAR Viewという機能を搭載したARショッピングのシンプル版をiOSアプリで立ち上げた。実際のアイテムの代わりにプロダクトのベーシックなスティッカーを部屋に置くのにARを使う「ショッピングできるスティッカー」も試行した。
ただ、最新のAR View機能立ち上げで同社はAppleのARKit最新バージョンをサポートする準備を済ませていて、同社はその他の使い方を模索したかったのかもしれない。箱をスキャンするARアプリは、さらなるARプロダクトを消費者が欲するかを試すものとなりそうだ。しかしAmazonはこのアプリを広範にわたる研究データを収集するためには使わないようだ。App Storeにある説明は、Amazonの新しいAR Playerにあるテクノロジーを使って処理される全ての情報はデバイスに保存され、「Amazonによって保存、処理、あるいは共有される」ことはないとしている。
このアプリはiOSとAndroid用が用意され、無料でダウンロードできる。
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画像クレジット:Amazon
[原文へ](翻訳:Mizoguchi)
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