6枚の写真のうち「本物の人間」は誰か?
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最近、面白そうなキャンペーンを見つけた。写真に写る6名の女性のなかから「1名だけ存在する実在の人物」を当てるというものだ。一見すると、だれも実在の人物のようだが、実は6名のうち5名は人工知能(AI)が作成した架空の人物なのだ。
じっくり見ると、だれもニセ物のようにも思えてくる。Ledge.ai編集部のSlackでは、同キャンペーンについて「わかるわけない!」「2と4は自然な表情ぽいけど、同時に作りもの感もある。むずい」など、投稿で盛り上がった。
同キャンペーンを手がけるのはイメージナビ株式会社と、京都大学発のAIスタートアップである株式会社データグリッドだ。両社は共同で、AIが架空の人物画像を生成する「INAI MODEL」を手がけている。
両社は、厳選したハイクオリティな人物画像を適宜ストックしており、希望する顧客に提供。人物画像のなかでも、日本人女性の画像はとくにニーズが高く、優先してストックを追加するという。
さきほど紹介したキャンペーンにはTwitterを利用して参加できる。なお、クイズの当選者のうち、10名はAmazonギフト券(2000円分)がもらえる。キャンペーンは10月31日の23時59分まで。そのほか、詳細はキャンペーンページを見てほしい。
>>ニュースリリース(イメージナビ株式会社/株式会社データグリッド)
世界でひとつの容姿と声を持ったアイドルを生成
架空の人物を作成するサービスはほかに、株式会社ジーンアイドルが手がける、人工遺伝子からGAN(敵対的生成ネットワーク)を用いたAI技術により、アイドルの容姿を生成できる「Gene A.I.dols(ジーンアイドル)」がある。
「Gene A.I.dols」は、オルツ社の保有する話者適応技術を使って、個々のアイドル固有の音声モデルを生成し、これらを合成することで、世界で1つの容姿と声を持ったアイドルを生成できる。人工遺伝子から容姿と声を生成するだけではなく、実在する人の容姿と声から人工遺伝子を生成可能。
さらに、実在する人から生成した人工遺伝子と、AIで生成されたアイドルの人工遺伝子を交配させることでも、新しいアイドルを生成できる。
このような技術を目にすると、テクノロジーの進歩を実感しやすい。一方で、イメージナビとデータグリッドによる「INAI MODEL」でも、日本人女性の画像がとくにニーズが高いことを踏まえると、ジェンダーや性差別といった倫理的な問題を考える必要もあるかもしれない。その点を十分に留意してほしい。
>>ニュースリリース(株式会社ジーンアイドル)
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