スポーツ用品のUNDER ARMOURが買収額を下回る4.75億円で一般向けダイエットアプリMyFitnessPalを売却へ
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フィットネス大手UNDER ARMOUR(アンダーアーマー)は米国時間10月30日朝、MyFitnessPal(マイフィットネスパル)を投資会社Francisco Partners(フランシスコ・パートナーズ)に3億4500万ドル(約360億円)で売却する(PR Newswire記事)と発表した。UNDER ARMOURは5年半前にMyFitnessPalを4億7500万ドル(約500億円)で買収していた。UNDER ARMOURはまた、同時期に8500万ドル(約89億円)で買収したEndomondo(エンドモンド)を終了することも発表した。
プレスリリースの中で、UNDER ARMOURは今回の決断の理由は単に、「唯一無二の結合力あるUAエコシステム」の構築を追求するうえで「ターゲットとする消費者であるフォーカスドパフォーマー」に照準を絞ることにあると述べた。UNDER ARMOURが買収額よりも少ない額で(5年間のインフレーション、一定のMyFitnessPalユーザー成長すら含まれていない)MyFitnessPalを売却するという事実は、フォーカスを絞る以上の意味があることを物語っている。
MyFitnessPal(2015年の買収時に8000万人のユーザーがいるとし、10月30日のプレスリリースによるとユーザー数は2億人超だ)とEndomondoは初めてフィットネスに挑戦する、あるいは日々の健康を向上させるのに関心を持っているが持久力をともなうスポーツゲームのためにトレーニングするわけではない、というカジュアルで初心者レベルのフィットネスユーザーに的を絞っていたというのはまぎれもない事実だ。UNDER ARMOURの全体的なブランドイメージはどちらかというとプロのアスリートに関連するもので、スポーツ愛好家やセミプロの顧客も抱える。
つまり想像されるのは、UNDER ARMOURはこの初心者部門の価値が長期的には低くなるとみているということだ。この考えを裏付けるいくつかの理由がある。1つはApple(アップル)がApple Watchの拡充とApple Healthソフトウェアの提供を通じて、初心者レベルのフィットネスユーザーの取り込みに積極的であることだ。同社はまた2020年後半に立ち上げるApple Fitness+サービスでもユーザー獲得を狙っている。
パンデミック、そしてジムのような共用ワークアウト場所の利用制限が続く中、自分で行うフィットネスの部門が大きく成長するだろうと想像するかもしれないが、アップルの積極的な動きは、ユーザーがハードウェアを買うことで本質的に無料、あるいはかなり低価格のサブスクを利用するようになるというかなり包括的なデフォルトを提供する。専用の在宅トレーニングギアとサブスクプラットフォームを通じてサービスを提供しているPeloton(ペロトン)の成長もまた、初心者や軽いフィットネスを行う人の需要を取り込んでいる。
UNDER ARMOURはMapMyFitnessプラットフォームの所有と運営を続けると明言した。同プラットフォームにはMapMyRunとMapMyRideが含まれる。UNDER ARMOURはMapMyFitnessを2013年に買収し、UNDER ARMOURのコネクテッドシューズのラインナップにはワークアウト追跡のためのアプリが統合されている。
カテゴリー:ヘルステック
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画像クレジット:TechCrunch
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(翻訳:Mizoguchi)
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