フルカラー造形が可能なUV硬化インクジェット方式3Dプリンターが税別348万円で2021年1月発売
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産業⽤インクジェットプリンター、カッティングプロッター、3Dプリンターを手がけるミマキエンジニアリングは11月5日、1000万色以上のフルカラー造形を実現する小型フルカラー3Dプリンターのエントリーモデル「3DUJ-2207」を発表した。日本の印刷色標準「ジャパンカラー」(Japan Color)に対して89%の色域をカバーしている。全世界で2021年1月より販売予定。価格は税別348万円。
3DUJ-2207は、上位機種「3DUJ-553」と同等の色数および造形精度を維持しつつ、徹底した小型化設計のもと3DUJ-553と比較し約1/5の本体価格を実現。
1000万色の高画質・高精細な造形により、フィギュアやおもちゃのグッズデザインをはじめ、建築模型、家電製品など、工業デザインのわずかな色の違いにより印象を左右させる精密な試作品を求められる分野でも利用しやすいという。
また、フルカラー出力により着色の手間を省いた試作品をオフィス内で造形・内製化することが可能なため、外部発注の必要性を減らし、新製品や設計・技術情報の漏洩リスクを低減できる。
3DUJ-2207は、UV硬化インクジェット方式でフルカラー造形を実現する3Dプリンター。造形領域はW203×D203×H76mm。カラーインク(CMYK、ホワイト、クリア)で造形・着色することで日本の印刷色標準「ジャパンカラー」(Japan Color)に対して89%の色域をカバーしている上、透明度の高いカラーインクによる造形により、一般的な石膏方式に比べて約2倍の高精細な色表現を行える。クリアインクとカラーインクを同時に使用することで、半透明のカラー表現も可能。
また、高画質が求められる産業用インクジェットプリンター開発で培ってきた、独自の波形コントロール技術と高精度なインク吐出技術により、狙った場所に正確にインクを着弾。高い着弾精度により、ディテールまでこだわった精巧な造形も対応できるとしている。さらに、一度に3つのドットサイズにインクを打ち分けるバリアブルドット機能により、常に最適なドロップサイズで造形。粒状感の少ない美しいグラデーション表現や高精度なフルカラー造形も行える。
インクはアクリル系樹脂を使用し、ABS樹脂同等の強度を実現。ドリルなどを使用した穴あけやネジの取り付けが可能。また、オーバーコートも使用できるため、最終製品としてより美しく仕上げられる。
造形の過程で必要となるサポート材には、水溶性のサポート材インクを採用。水に浸けることでサポート材を除去でき、削り取る必要がない。繊細なデザインも造形物を破損することなく簡単にサポート材を除去可能。
また3DUJ-2207はサイズW1355×D1290×H856mm/重量140kgの小型設計で、本体を分解することなくエレベーターを使った搬入などが可能な上、設置面積が小さく静音設計で脱臭機(オプション)を採用。オフィス環境への設置も行いやすいとしている。
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カテゴリー: ハードウェア
タグ: ミマキエンジニアリング、3Dプリント(用語)、日本
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