新型コロナ後初の「独身の日」に中国で30億個の小包が出荷
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中国のeコマースの巨人AlibabaとJD.comが、現地時間11月11日に行われた世界最大のショッピングイベント「独身の日」(Singles’ Day)で再び新登録を打ち立てたことを宣言した。こうした数字は、永続的な成長のバラ色の絵を描くために、しばしば誇張されがち(Bloomberg記事)なものだと、ジャーナリストやアナリストは長い間の経験で知っている。そのため数字そのものは、新型コロナウイルス時代の企業のパフォーマンスや中国の消費者の購買力を測定するためのものとしては、限られた指標に過ぎない。
とはいうものの、宅配業者の重い作業負荷は、議論の余地なく現実的で目に見えるものだ。
私は11月の第2週から、深圳市のダウンタウンにある私のアパートの外に、最終的な個々の部屋への配達を待つ小包が、積み上げられ始めていることに気がついた。宅配業者の担当者たちはエレベーターに駆け足で出入りし、買い物客がディスカウントで購入したり、賢い買い物をしたと思い込まされて買わされたりしたアイテムの入った箱を放り投げていた。
プレセールの時期に受けた注文も含め、業者たちが発送を始める11月11日から16日にかけて「独身の日」に関連して中国全土で送られる小包は29億7000万個に達するだろう、と中国国家郵政局は声明を出している。これは、前年比28%の増加であり、通常の1日分の分量の2倍となる。
またそれは、すべての中国人がこのショッピング騒ぎの間に、平均すると2個以上の小包を受け取るということを意味する。また同時に段ボール、テープ、気泡シート(いわゆるプチプチ)などの、多数のeコマース廃棄物を受け取ることになる。JD.com(JD.comブログ)と、Alibabaの物流部門Cainiao(ツァイニャオ)は(Alizila記事)、オンラインショッピングをより持続可能にすることを目的としたプログラムを展開している。
新型コロナウイルス感染症は多くの国で増加し続けているが、中国では数カ月間、地域感染はほとんど発生してこなかった。そのため、今回のパンデミックは2020年の独身の日の配送スピードに影響をほとんど与えていない、とJD.comとAlibabaの両社はTechCrunchに語った。
それでも、両社は安全性とスピードを確保するための新しいルールを採用している。例えばJD.comは、配送ステーションやトラックを消毒し、労働者がマスクを着用し、毎日体温を測定する必要があると表明している。これは現在、中国内の物流業界では標準となっている慣行である。プレセールを行うことによって、事前に購入者の近くの在庫を割り当てることも可能となった。また自身の物流システムで出荷された注文のうち、93%が24時間以内に完了したと述べている。
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画像クレジット:Rita Liao
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(翻訳:sako)
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