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業務用電話システムをアプリへと統合するOpenPhoneが14.6億円を調達
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コミュニケーションツールは急速に進化していて、私たちは、個人生活のためのあらゆるソーシャルメディアを手にしている。Slack(スラック)は同僚とのチャットに使えるし、Discord(ディスコード)はゲームその他のコミュニケーション用だ。もし誰かと(ほぼ)目を合わせたければ、Zoom(ズーム)やFaceTime(フェイスタイム)がある。

しかし業務用電話機は、ほとんど過去の状態に留まったままだ。OpenPhone(オープンフォン)がそれを変えようとしている。

米国時間11月17日、1400万ドル(約14億6000万円)のシリーズAラウンドを発表した同社は、私たちが日々使用しているものと同じ、最新のコミュニケーション機能を業務用電話機にもたらそうとしている。今回のラウンドは、Craft VenturesのDavid Sacks(デビッド・サックス)氏が主導し、Slow Ventures、Kindred Ventures、Y Combinator、Garage Capital、 Chapter One Venturesが参加した。

OpenPhoneを使用することで、従業員たちは自分自身のスマートフォンやコンピューターから、電話をかけたり、SMSを送ったり、ビジネスコンタクトの相手に関する共有情報を追加することができるようになる。さらに、このアプリを使うことで、組織はプラットフォームを横断する共同作業を行うことができる。例えば会社または部門は、単一の共有電話番号と個別の個人電話番号を持つことができる。また、組織全体で連絡先に関する情報を共有および同期することも可能だ。

資金調達の発表と同時に、OpenPhoneはHubSpot(ハブスポット)やZapier(ザピアー)との新しい統合を含むプラットフォームのいくつかの新機能もリリースしている。またアプリには国際通話、チームメイト間のグループメッセージング、検索機能、OpenPhoneの使用状況に関する分析機能も提供されている。

同社は、消費者の77%がビジネスコミュニケーションにSMSを使用し、中小企業の80%以上が仕事の通話に個人用の携帯電話を使用していると主張している。にもかかわらず、レガシーなソリューションは、メッセージング機能を持たない非常に複雑な電話機であることが多い。

とはいえ、OpenPhoneと争うように、業務用電話システムを21世紀らしいものにしようと考えている競合相手は複数存在している。例えばRingCentral(リングセントラル)とDialPad(ダイアルパッド)の2社は、業務用電話システムをクラウド化し、それぞれ4400万ドル(約45億9000万円)と2億2000万ドル(約229億2000万円)を調達した。SequoiaやA16Zなどが含まれる2社への投資家のリストは、とても印象的なものだ。

基本プランではOpenPhoneのコストは、ユーザー1人あたり月額10ドル(約1042円)だが、より複雑なユースケースではより高価なオプションが提供される。スタートアップは、ボトムアップアプローチのために組織内の個人に直接販売することも行う。

「これまでのところ最大の課題は、ノイズを減らすことです」と、共同創業者で最高経営責任者(CEO)のMahyar Raissi(マヒヤール・ライシ)氏は語った。「当社の戦略は、スタートアップ企業向けにOpenPhoneを構築することです。なぜなら彼らはやがて成長し、サービスを提供することが難しくなっていく可能性がある小さな企業だからです。もし私たちがそうした企業に対してシステムを構築することができるなら、それはほとんどのユースケースで適用できる可能性のある種類のソリューションだということを意味します」。

OpenPhoneのチームは11人の従業員で構成されている。女性メンバーは25%を超えたところで、同じ比率の非白人従業員がいる。従業員11人のうち共同創業者たちを含む4人は、第一世代の移民だ。

同社は、2020年3月のパンデミックの始まり以来、売上高は3倍になり、ローンチ以降、750万件以上の通話と1730万件以上のメッセージを扱っている。

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:OpenPhone資金調達

画像クレジット:OpenPhone

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(翻訳:sako)

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