大手銀行出身者のデータプライバシー専門の英国スタートアップeXateが3.2億円調達
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データのアクセスや共有は大きな企業ほど複雑な問題で、しかもそのセキュリティとコンプライアンスが多くの場合難題だ。ロンドンのデータソフトウェア企業eXateはこの問題に取り組んでおり、このほどOutward VCがリードするシードラウンドで230万ポンド(約3億2000万円)を調達した。これにはING VenturesとTriple Point Venturesが参加した。
eXateは、データプライバシー問題のそれぞれ特定の側面に特化しているHazyやPrivitar、そしてVery Good Securityなどと競合している。eXateによると、同社はこれらとは対照的に、複数のタイプのプライバシー問題を1つのソリューションにまとめて、集中管理的な統轄と制御を提供している。
eXateを創業したのはPeter Lancos(ピーター・ランコス)氏とSonal Rattan(ソナル・ラタン)氏で、どちらも大銀行HSBCでデジタル事業を担当していた。英国の伝統的な銀行であるINGも同社のクライアントで、新しい投資家でもある。
「大量のデータを保存し処理する企業は、データの共有に関して多くの難問に直面している。私たちの見解では、考え方や方針が統一されていないことが最大の障害です。個々の部門や事業所にしか通用しないソリューションを複数使用しているのでコストが高くつき、また国によって異なる複雑なポリシーを監視することも重なって、データ関連プロジェクトの開発所要時間と予算が高騰しています」とCEOのランコス氏は声明で述べている。
今回の資金でeXateは、チームを大きくしてDataSecOps(データセキュリティのオペレーション部門)の需要に大規模に対応できるようになる。またプラットフォームの開発を加速して、新たな国や業種にも進出できる。
Outward VCの投資家Andi Kazeroonian(アンディ・カゼロニアン)氏は今回の投資について「データを利用して顧客や投資家に価値を提供したいと願う企業にとって、機密データの確実な保護はミッションクリティカルなチャレンジだ。eXateのユニークなプラットフォームは、企業にデータのプライバシーを確保し保護するために必要な、最初からそのために設計されているツールを提供する」とコメントしている。
カテゴリー:セキュリティ
タグ:eXate、資金調達、イギリス
画像クレジット:eXate
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)
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