eコマース企業の顧客への最も効果的なオファーの提示をサポートするBandit ML
AI.
Bandit MLは、お店の商品や販促企画と、それらがニーズにぴったり合う顧客とのマッチングを完璧にしようとしている。
同社はアクセラレーターY Combinatorの2020夏季を受講した。そして9月には、YCとHaystack Fund、Webb Investment Network、Liquid 2 Ventures、Jigsaw Ventures、Basecamp Fund、Pathbreaker Venturesそして複数のエンジェルたちから132万ドル(約1億3700万円)のシード資金を調達した。CEOのEdoardo Conti(エドアルド・コンティ)氏によると、エンジェルの中にはUberの元および現社員が10名いる。
というのもコンティ氏は、それまでUberのソフトウェアエンジニアで研究員だった。共同創業者は、Lionel Vital(ライオネル・ヴィタル)氏とJoseph Gilley(ジョセフ・ギリー)氏だ。
彼がメールで説明してくれたところによると、5ドル(約520円)のディスカウントを大喜びする顧客もいれば、送料無料に惹かれて買う人もいる。すでにたくさん買ったので、今回は何にも興味を示さないお客さんもいる。Bandit MLはマーチャント(商業者)のオーダー履歴とウェブサイトの活動データを見て、各ショッパーに最も適したオファーを見つけようとする。
Bandit MLの技術は、完全自動化である点でもユニークだという。サインアップしてから最初の最適オファーが得られるまで10分かからないお店もある。また、そのときかぎりの買い物に焦点を当てるのではなく、過去120日間といった長期的な買い物履歴も見る。コンティ氏によると、同社が最適なオファーを決定するために使っている技術は、彼がFacebook(フェイスブック)で関わったReAgentプロジェクトに似ているという。
Bandit MLは現在、Shopifyのお店を持つマーチャントを主に狙っているが、Caliiなど、そのほかのストアも今後サポートする予定だ。コンティ氏によると、同社は7月以来、数百万ドル(数億円)相当のプロモーションの送付に利用され、ある衣料品店は売上が20%増加した。
「どんなオンラインビジネスでも利用できる常時稼働のインセンティブエンジンから始まったスタートアップだが、今後はいきなり誰でも使える機械学習ツールを作って、小さなオンラインビジネスが世界企業のWalmartやAmazonと十分競合できるようにしたい」とコンティ氏は語る。
カテゴリー:人工知能・AI
タグ:Bandit ML、eコマース
画像クレジット:Christina Reichl Photography/Getty Images
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)
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