米証券取引委員会のリップル訴訟を受けて暗号資産XRPが暴落
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世界で最も価値のある暗号資産の1つの価格が暴落している。最近提出された米証券取引委員会(SEC)の訴状が、この急落の原因だ。CoinMarketCapによるとXRPトークンの価値は過去24時間で42%以上も下落し、過去30日間の高値である0.76ドル(約78.7円)から63%以上も下落している。現在はわずか0.25ドル(約25.9円)だ。
XRPの価格変動は、暗号資産の中で最も移り変わりやすいものに匹敵する。2018年1月に3.84ドル(約397.8円)の史上最高値に達して以来、この通貨は数セントに近づくことに過去2年間の大半を費やしてきた。2020年11月には、他の暗号資産の主要な上昇を受け、XRPはここ数年で最大の上昇を果たしたが、それらの利益は、政権の終わりにSECがRipple(リップル)社に大規模な訴訟を起こすことを計画しているという同社のBrad Garlinghouse(ブラッド・ガーリンハウス)CEOの告白によって、今週すべて消え失せてしまった。
SECの根本的な主張(SECサイト)は、XRPを証券と見なし、7年以上前の最初から有価証券登録を行っているべきだったというものだ。この訴訟の被告であるRippleのブラッド・ガーリンハウスCEOとChris Larsen(クリス・ラーセン)会長が、XRPトークンの販売から13億8000万ドル(約1430億円)以上を得たとSECは主張している。
Rippleは最近、2億ドル(約207億円)の資金調達ラウンドを経て100億ドル(約1兆360億円)の評価を受けている。RippleとXRPトークンは厳密にいうと別物だが、Rippleはこの通貨の時価総額のかなりの部分を維持しており、一時はXRPトークン自体が「Ripple」と呼ばれ、同社とロゴを共有していた。
Rippleは、XRPは証券ではなく、実際には金融機関のためのツールであるとしているが、その変動率の高さは、銀行が実際にこのトークンを採用するのを躊躇させてきた。一方で、XRPは多くの暗号資産取引所に上場されており、この事実が訴訟の範囲を拡大し、そこで取引しているさらに多くのプレーヤーに影響を与える可能性がある。
米国時間12月22日、SECの訴訟が提起された直後に公開されたブログ記事(Rippleサイト)で、ガーリンハウス氏はSECの主張が「事実と法律の上で完全に間違っている」と書き、同社は「中立的な事実調査員の前に最終的に勝つだろうと確信している」と述べている。
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(翻訳:TechCrunch Japan)
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