東芝、1秒間に3台のカメラ画像を処理するAIを開発 人の混雑状況検知などに活用
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東芝、1秒間に3台のカメラ画像を処理するAIを開発 人の混雑状況検知などに活用
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<画像:東芝>

昨今の新型コロナウイルス感染拡大を受けて、人の混雑状況を迅速かつ高精度に検知する技術が注目されている。また近年では、AIを活用して、密集度が極めて高い群衆の人数を推定できるようになってきた。

そのなかで、株式会社東芝は6月12日、独自の深層学習手法によって、カメラの画像に映る群衆の人数を一般的なパソコンで高速に計測できる画像解析AIを開発したと発表した。

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CPU上での高速処理が可能に

従来、深層学習を用いた人の密集度の解析は、データの処理量が膨大で、GPUなどの高価な専用演算装置が必要となるため、幅広い施設への普及が困難だった。

そこで東芝は、独自の深層学習手法を用いることで、一般的なパソコンに内蔵されているCPU上での高速処理を可能にした。

本技術は、1秒間に約3台、1分間では約180台のカメラ画像を処理でき、大規模施設に設置されている大量の監視カメラを1台のPCで計測することも可能だ。

混雑箇所を可視化

従来の深層学習手法は、画像に映る人物を同一の単位・尺度で解析していたため、カメラからの距離によって人物の大きさが変わると正確に検知できず、推定精度が低下していた。

一方、東芝が開発した画像解析AIは、人物の大きさの変化に対応するため、カメラの手前と奥で、画面に映る人の大きさが異なる場合でも解析でき、高精度の推定を可能にした。

また、本技術は、画像のなかで混雑している箇所を密度マップとして可視化する。流れのなかで人が滞留している箇所や、密集箇所を検知できるため、密集緩和対策への貢献が期待される。

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店舗の混雑状況 リアルタイムで確認

新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、AIを活用した、混雑状況を可視化するサービスは需要が高まっている。

株式会社バカンは2020年4月、スーパーマーケットやドラッグストア、コンビニエンスストアなどの小売業種向けに、店舗の混雑状況や待ち人数をリアルタイムで確認できるサービス「VACAN(バカン)」を提供し、あわせて加盟店の一般募集を開始すると発表した。

VACANでの店内の混雑状況の確認は、AIやIoTを活用してカメラやセンサー、Web待ち列サービス、手押し式のボタンなど、店の状況に合わせた方法で検知する。混雑状況データはVACAN上だけでなく、各店のWebサイトやアプリにも連携して表示できる。

現在、同サービスのベータ版が公開され、東京や神奈川を含む7つの都道府県がサービス提供エリアとなっている。また、加盟希望の店舗は、2020年10月末まで完全無料で利用できる。

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