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筑波大発のAI運動解析スタートアップSportipがオンラインフィットネスサービス「Sportip Meet」の事前登録を開始
AI.

整体師やトレーナー向けのAI解析アプリ「Sportip Pro」(スポーティッププロ)を開発・提供しているSportipは6月25日、同年5月にマネックスベンチャーズ(MV1号投資事業有限責任組合)、DEEPCORE、Deportare Partnersを引受先とする第三者割当増資により、数千万の資金調達を実施していたことを明らかにした。デットファイナンス(融資)を含めた総調達額は6640万円。

写真に向かって左から、Sportip高久侑也氏、Deportare Partners為末 大氏、マネックスベンチャーズ和田誠一郎氏、DEEPCORE渡邊 拓氏

マネックスベンチャーズは、証券会社などを傘下にもつ金融持株会社であるマネックスグループのCVC(コーポーレート・ベンチャー・キャピタル)。DEEPCOREは、ソフトバンクグループ傘下でAI関連のベンチャー、スタートアップへの投資を進めているVC。Deportare Partnersは、アスリートである為末大氏が代表を務めるVCで、同VCとしてはSportipが投資第1号案件となる。

同社は、各種スポーツ領域でさまざまな企業と共同研究を進めており、今回株主に加わった為末氏のDeportare Partnersともプロダクト開発を進めていく方針だ。

資金調達に併せて同社は、オンライン上の総合型フィットネスジムサービス「Sportip Meet」をリリースし、利用者先行登録(LINEアカウントが必要)とトレーナー・フィットネスジムの先行登録を開始した。Sportip Meetは、Sportip Proで培った解析技術を応用して、個人の身体や姿勢の状態をチェックし、AIが最適なトレーニングメニューを提案してくれるサービス。フォームを点数化して友人などとの競争を可能にする機能もある。

トレーニングの内容は、トレーニング、ストレッチ。ヨガなどを予定しており、大手フィットネスジム、個人のパーソナルトレーナー、整体師、理学療法士、健康経営に関心のある企業などへの提供を計画している。Sportip Proと併用することで、オンラインとオフラインの指導をより効率的に実施可能になるとのこと。

オンラインフィットネスとしては米国発のPelotonが有名だが、同社は日本と米国では敷地面積や保険・健康意識などの違いがあり、Pelotonのサービスがそのまま日本に入ってきても展開は難しいと考えている。同社はSportip MeetとPelotonの違いとして、前述のSportip Proで培った科学的なアプローチ、楽しさのベクトル、特殊なデバイスを必要としない簡便さを挙げる。楽しさのベクトルについてが詳細は明らかではないが、同社によると本来フィットネスを行わないターゲットにアプローチできる案を有しているという。またSportip Meetの技術やサービスはフィットネスだけでなく、リハビリなどの領域へ水平展開していくことも想定している。

同社の既存サービスであるSportip Proは、セラピストやトレーナー、コーチなどの指導者をコーチングするアシスタントAI。具体的には、受講者それぞれの筋力トレーニング、立位やトレーニング時の姿勢の解析、可動域の測定などが可能で、受講者各自に最適なトレーニングメニューを自動生成してくれる。なおSportip Proについては、以前から実施していた期間限定の無償利用を継続。利用登録から2週間は無償で利用できる。無償利用期間を設けたことで、トレーナーや整体師、病院(理学療法士)、学校など幅広いユーザーを獲得できたとのこと。

同社は今回調達した資金を、Sportip Meetの開発強化と人材採用に投下するほか、サービスのUI/UX、サービスオペレーションの改善を進めていくという。具体的には、コンピュータ・ビジョン系の研究者を採用し、筑波大学の膨大なデータを活用することで、フィットネスやリハビリ、スポーツなどのあらゆる動きを高精度に解析できるようにAIを強化していく。

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