駐車場シェアのakippaに元トリドールCFOがボードメンバーに加わる、会計士経験者4人という異例の体制に
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空き地や契約者のいない月極駐車場、土日の使用頻度が低い駐車場などの時間貸しを実現する駐車場予約サービス「akippa」を運営するakippaは7月1日、経営メンバーの増強を発表した。本日より、元トリドールCFOの小林寛之氏が執行役員兼経営企画室長として就任する。なお、5月1日より社外取締役としてDeNAの原田明典氏、4月1日より社外監査役に弁護士の山口要介氏が就任済みだ。
akippaは、車を一時的に駐車したいドライバーが15分単位でネット予約して利用できるのが特徴。現在の累計会員数180万人で、駐車場は47都道府県に累計3万6000カ所を有する。同社としては、2022年までに会員数1000万人、駐車場20万カ所を目指すという。
小林氏の入社により、同社の経営メンバーに会計士出身者が4名となる。CEOに代わって資金調達やIPO準備などの業務責任者となることが多いCFO人材は、喉から手が出るほど欲しいスタートアップ企業も多い中、会計士4人は異例の体制ともいえる。元トリドールCFOの小林氏は、トリドールの投資子会社であるTDインベストメントで投資担当責任者を務めていた人物。トリドール自体もakippaへの出資実績があり、トリドール経営の讃岐うどんチェーン「丸亀製麺」の郊外店では土日の駐車場不足にakippaを活用していた。
小林氏はトリドール時代はまさにakippaの投資担当者だったが、事業提携を進めていくうえでakippaの事業内容や経営陣に魅力を感じたという。トリドールでCFO経験した同氏だが、akippaでは執行役員兼経営企画室長に就任することについては「ファイナンス回りも担当役員をサポートするかたちで進める予定です。今後の資金調達における投資家とのリレーション、IPOを目指した社内組織の組み替えなども業務になると思います」と語る。
「akippaは、CEOの金谷が壮大ビジョンを描いて、CZOの松井やCOOの杉村が実際のビジネスを猛烈なスピードで作り上げていくという、営業力が突出したスタートアップです。売上と成長については力強いものを感じますし、私の入社前から次のステージの完成型もほぼ見えている状態になっていました」と同氏。
このように盤石ともいえる経営陣の中に大企業から参入した理由はなんだったのだろうか。小林氏は「金谷のビジョンや事業内容に共感したこと第1でしたが、トリドールでは執行役員や取締役、常務、CFOなど経験してきて、もう一度事業の最前線で自分の力を発揮したくなった」と語る。「トリドール時代に見えていたakippaは、とにかく個の力が強くてそれがうまく回っている印象でしたが、今後はこの強い個人を中心にした強いチームを作り、会社全体を強くするのが私の役目だと思っています。今後は営業(フロントオフィス)と総務・経理など(バックオフィス)とを繋ぐ販売管理(ミドルオフィス)の底上げが重要だと感じています」とのこと。「今後akippaをどうしていくべきか仮説の方向性は見えていますので、まずは各自の業務を理解して解像度を上げ、より最適な組織に作り替えて行きたい」と力強く語ってくれた。
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