
リモートワークによりパソコンやスマホでもWeb会議が可能になり、どこにいても仕事ができる環境が構築されとても便利になりました。働き方の自由が促進されています。
そんな中問題視されているのがリモートセクハラです。
リモートであることをいいことに、セクハラが過熱してしまうという事態が起こっています。リモートセクハラに合わないようにどのような対策をするべきなのでしょうか。
解説していきますね。
リモートセクハラ対策5選
事前に対策を講じることで嫌な思いをしないように、リモートセクハラ対策5選をご紹介します。
リモートセクハラ対策:Web会議では背景は消す
在宅でWeb会議を行っていると背景に部屋の雰囲気や、普段の服装などが相手に見えてしまいます。そこで起こってしまうのが「部屋を見せて」とか「私服は制服とは違う雰囲気なんだね」というようなプライベートに踏み込んで来る発言です。
そんな時のセクハラ対策はWeb会議システムの背景を消したり、変更できる機能を活用するということです。
自宅が見えてしまっているというプライベートな感覚がセクハラを促進してしまう可能性もありますので是非その機能、使ってみましょう。「こんな感じの部屋に住んでいるんだね」なんて言われたら気持ち悪いですもんね。
TeamsやZOOMなどをお使いでしたら設定可能ですので事前に設定を行いましょう。
また私服についても触れられないように会社へ通勤するときと同じような服装でいることがセクハラを避ける方法にも繋がります。
プライベート感を無くすように心がけてみましょう。
リモートセクハラ対策:Web会議は録画
Web会議ソフトには録画機能があります。発言がすべて録画されるわけですから、会議が始まった時に「確認用に録画させて頂きます」と伝えてみましょう。
録画されているとわかればセクハラ発言もしにくくなるでしょう。セクハラ発言を事前に回避するには必要な対策です。
こう考えるとオフィス内でのセクハラよりもリモートセクハラの方が証拠が残しやすいですね。普段からセクハラに悩んでいるという方はこれを機に証拠を残しましょう。
リモートセクハラ対策:1対1の会議やオンライン飲み会は断る
自粛を余儀なくされているため公に飲み会もできないし、オンライン飲み会をしようとストレートに誘ってくるつわものもいれば、重要案件があるので個別に会議をしようと誘ってくる場合もあるでしょう。
本当に重要案件かと思いきや、一緒に飲もうと言われてしまうとすでにWeb会議システムでつながってしまっていますので断りにくいですよね。
その場合の対策は、可能な限り3人以上で会議を行うようにセッティングをすることです。1対1になるとついつい気の緩みからセクハラに発展してしまいますので、参加できる同僚や上司などと一緒に会議を行うようにしましょう。
定時以降の会議もリスクが高くなりますので、Web会議システムをつなぐ前にあらかじめ会議の内容を確認するのも方法のひとつです。
リモートセクハラ対策:寂しくない?などの質問はスルー
ご自宅にお子さんがいる家庭ですとリモートワークもしづらいとか、子供がWeb会議に乱入するというアクシデントがあったりします。でも一人暮らしだとそんな心配もありません。そこで仕事やしやすいけど一人暮らしって寂しくない?結婚しないの?誰か紹介しようか?というお節介な発言です。病気になったら寂しいよ~などと余計なお世話とも言える発言を繰り返す人がいます。こちらがいくら反論しても理解してくれないどころか、かわいそうだねなんて言われて終わりですから、仕事が忙しいのでなどとさらっとスルーするのが一番です。
リモートセクハラ対策:ストレスでうつにならないように注意する
普段とは違う環境や自粛生活の影響で少なからずストレスを感じている方は多いものです。そこで増加しているのがうつ病です。正式な病名ではないもののコロナうつと呼ばれる症状で悩む方も増えてきました。
コロナ感染に関わる情報過多や自分も感染してしまっているのではないかという不安だけではなく、Web会議やオフィスとは違う環境での仕事で日々ストレスを感じている方が増えているのです。
そんなストレスに加えリモートセクハラのストレスも抱えてしまっては、心が疲れてしまいます。
あなたの心の状況を自分自身でしっかりと把握することも大事な対策です。
仕事が終わっても気持ちが落ち着かずどうしたらいいのかわからないとか、自宅に1人でいるのが怖い、仕事に集中して取り組むことができないというような症状はありませんか?眠れないとか食欲がないというのも危険なサインの一つです。
こうしたうつ状態はあなただけではなく、家族へも影響を及ぼす可能性があります。実際にコロナ自粛中の虐待や夫婦間の問題はとても増えています。
一人で我慢せず、友人、会社の同僚に思い切って打ち明けてみましょう。難しい場合は相談窓口や警察に相談するなど方法はいくらでもあります。
一人で抱え込まないことが何よりも大切です。
男性社員も注意が必要?リモートセクハラ
女性だけではなく男性にも注意すべき点があります。見ていきましょう。
リモートセクハラを疑われないように注意が必要
女性だけではなく男性もリモートセクハラを疑われないような行動をとることが必要です。
まずは良かれと思った発言も女性にとってはリモートセクハラだと捉えられることがあることを覚えておきましょう。その場を和ませようと思った発言でも自宅にいてプライベートの様子が伝わってしまっていると思っている女性にとっては、オフィスにいる時よりも敏感にその言葉が伝わってしまう可能性もあります。
部屋綺麗だねとか、Web会議システム問題ない?見てあげようか?などはNGです。
何していたの?という発言も純粋に聞いだだけであったとしても、監視されているようだとかお手洗いに行っていたことを報告しなければならないようで不快だと感じさせてしまいます。
何気ない発言がリモートセクハラになっていないか一度振り返ってみることが必要です。
逆セクハラを受けないように注意する
リモートセクハラは女性ばかりが被害者ではありません。男性も被害者になってしまうことがあります。
そんな部屋汚いから彼女できないんだよとか、私の部屋来てみたいでしょ?などと誘っているかのような発言はセクハラです。
見た目や性別での差別的な発言や立場を利用して誘ってくるような態度は、相手が軽く冗談だと思い発言しているつもりでも男性側が不快だと感じたらそれは女性が不快に思う気持ちと同じですよね。
男性であれば何を言っても構わないなんてことは絶対にありません。
毅然とした態度で、リモートワークの場合は女性同様上記にあげた対策をとるようにしましょう。
まとめ
リモートワークという新しい働き方を取り入れることにより便利な部分も増え、より働きやすくなりました。企業によっては今後もずっとリモートワークを推奨するという企業も増えています。企業としても通勤費や固定費が削減されてメリットが大きくなりますからWinWinの関係ですね。
しかし便利なことには問題もつきもの。
事前に対策を講じてリモートセクハラを根絶し、より働きやすい環境を目指しましょう。