「人型重機」開発・社会実装の「人機一体」が「人機プラットフォーム」知的財産サブスクを発表
AI.
力制御マスタスレーブロボット技術を中心に、先端ロボット工学に関するコア技術の知的財産を多数保有する立命館大学発ベンチャー「人機一体」は11月26日、福島県主催の「ロボット・航空宇宙フェスタふくしま2020」において出展・講演を行うと発表。
また、同展示・講演では、重労働・ロボット技術に関する課題を抱える事業会社に向けた、新しい「知的財産活用のサブスクリプション型サービス」として「人機プラットフォーム」を初公開する。講演は、11月28日14:20-15:40、演題「福島ロボットテストフィールドで人型重機を開発する」の予定。
ロボット・航空宇宙フェスタふくしま2020
- 会期:2020年11月27日10:00-17:00
2020年11月28日10:00-16:00 - 会場:ビッグパレットふくしま 福島県郡山市南2-52
- 主催:福島県
- 入場:無料(要事前予約、当日受付不可)
- 公式:www.robotfesta-fukushima.jp
産業用機械によって自動化省人化が進んでいるものの、土木、建築、保守・点検、工事・作業、災害対応など、まだまだ人海戦術で成り立っている現場は多くある。一方人機一体は、様々な外部環境で臨機応変かつパワフルに使える世界初のロボットを実現しうる独自コア技術と知的財産を多数保有。このニーズとシーズをつなぐ「人機プラットフォーム」に参加し、人機社とともに、社会課題を解決する革新的ロボットビジネスに取り組む企業を募集する。
同社は、機械メーカーや建築/土木、鉄道インフラ、倉庫、工場などの分野を対象に、社会課題としての「現場の重労働」を、機械化によって解消することを目標に掲示。
現場作業の機械化により、「非効率的な重作業が多く、機械化によって解決したい」「場の作業員の平均年齢が上がってきており、労働力不足を機械化によって解決したい」「人の現場作業による事故・労災リスクを機械化によって解決したい」「コロナ感染リスクを考え、人の現場作業を機械化したい」といった課題解決をするための知的財産サブスクリプションサービス「人機プラットフォーム」を提供する。
人機一体のロボット技術
人機一体の保有する独自コア技術は、従来のロボットが抱える以下の問題を、すべて解決できるという。
- 自動・自律制御やAIベースでは、「未知環境(現場)での非定型作業」ができない
- 単一の作業しかできない「専用機」になっている
- 物理的な「力」を自在に操ることができず、外部との力の相互作用が困難である
- 衝突・摩擦などの外部からのイレギュラーな衝撃・干渉に弱い
人機一体は、独自コア技術の知的財産を活用することで、これまで不可能と思われてきた、現場の「機械化」を実現するという。ロボット・航空宇宙フェスタふくしま2020において展示するロボットを構築している、同社独自コア技術の知財の提供を行うとしている。
2007年10月創業の人機一体は、金岡博士 代表取締役 社長の理念と先端ロボット制御工学技術をコアに、パワー増幅マスタスレーブシステムとしての「人型重機」を開発・社会実装することにより「あまねく世界からフィジカルな苦役を無用とする」ことを目指す立命館大学発リアルテックベンチャー企業。
フィジカルな苦役を無用とするためには「力学ベースのロボット工学技術」の社会における広範な利用が不可欠であり、またそれによって十分に解決可能と考えているという。しかし現状を鑑みると、ロボット工学技術が学術分野において膨大に蓄積されていく一方で、その社会実装は全く不十分としている。
人機一体は「人型重機の社会実装」というシンボルプロジェクトを通してビジョンを強烈に訴え、力学ベースのロボット工学技術の社会実装に突破口を開く。
カテゴリー:ロボティクス
引用先はこちら:「人型重機」開発・社会実装の「人機一体」が「人機プラットフォーム」知的財産サブスクを発表