ゲノム編集技術「CRISPR」ベースの新型コロナ診断テストが米国立衛生研究所の資金獲得
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米国時間7月31日、ゲノム編集技術の1つであるCRISPR(クリスパー)技術を擁するスタートアップのMammoth Biosciences (マンモス・バイオサイエンス)が、米国立衛生研究所(NIH)のRapid Acceleration of Diagnostics(RADx)プログラムから資金を獲得したことをに明らかにした。Mammothは、自社が開発するCRISPRベースの新型コロナウィルス診断テストを拡大し、米国全体の検査不足問題に対応するために、この契約を締結した。
同社のCRISPRベースのアプローチは、PCR技術に基づく既存の方法と比較した場合、検査の手法が非常に異なるために、現在の検査のボトルネックを解消するための重要なソリューションとなる可能性がある。またスタートアップは製薬大手のグラクソ・スミスクライン(GSK)の協力を得て、新しいCOVID-19検査ソリューションの開発および生産を進めている。これはわずか20分で医療現場で結果を判定することができる、携帯性に優れた使い捨て式の検査手段である。
同社の検査はまだ開発中だが、今回受け取ったRADxの資金は、民間検査室で利用できるように同社の検査プラットフォームの製造を拡大するために使われる。これは、GSKと一緒に開発しようとしている「その場検査」ではなく検査室で行うソリューションだが、それでも「検査能力を何倍にもできる」ものである。
すでに、カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)は、FDAから新型コロナウイルスの検査のために検査試薬セットを使う緊急使用許可(EUA)を受けているが、スタートアップは同様の検査能力を米国内の他のラボにも拡張できることを望んでいる。
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(翻訳:sako)
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