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PC業務を自動化するRPAが年額30万円で登場 SBI AntWorks Asiaが販売
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画像出典:Pixabay

SBI AntWorks Asia株式会社は10月7日、統合オートメーションプラットフォーム「ANTstein SQUARE」に含まれるフルスタックのRPA製品であるQueenBOT RPAを、年間ライセンス料金30万円(税抜)で販売開始した。

QueenBOT RPAにはメールやフォルダーの監視機能や、アプリケーション上のボタンや入力フィールドを画像ではなくオブジェクトとしてとらえるなどの機能が備わっている。また、ソフトウェアのロボットを作るための開発ツールだけを提供するデスクトップ型ではなく、開発とは別の実行専用環境とその一元管理を行うサーバー製品をもつ「サーバー型RPA製品」という点も特徴のひとつだ。

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RPA業界に価格破壊を起こすライセンス料金

昨今、日本国内でもRPAは注目を集めており、さまざまな企業でRPAの導入や活用が進んでいる。SBI AntWorks Asiaのプレスリリースによれば、国内大手企業での導入率は半数を超えたという調査結果が出ているそうだ。

今回、SBI AntWorks AsiaがフルスタックのRPA製品であるQueenBOT RPAを年間ライセンス料金30万円という安価な設定にしたのは理由がある。それは、労働人口の減少と、新型コロナウイルス感染症の影響から、RPA製品を企業活動のインフラとして活用してほしいという狙いがあったからだ。くわえて、同社は「インフラの1つとして事業規模や営業エリアを問わず多くのお客様にもご導入を検討頂きたく、またそのためには価格破壊を起こす必要がある」と考えているそうだ。

同社のプレスリリースによれば、年額30万円という価格設定はフルスタックのRPA製品のなかでは最安値の価格帯とのこと。

年額30万円のライセンス料金に含まれるものは以下。
・ BOT Builder 1ライセンス(ロボットを開発する開発者向けツールを同時に1ユーザーが利用可能)
・ ANT Bot 1ライセンス(ロボットを同時に1台のPCで実行可能、そのPCで同時に1個のロボットが実行可能)
・ Orchestrator 1ライセンス(開発の終わったロボットの管理と実行環境への展開を行うサーバー製品を1台のPCにインストールして使用可能)
・ Analyticsライセンス(ロボットの実行状況を分析するWebアプリケーションを使用可能)
・ 契約中にリリースされた新バージョンへのアップグレード権
・ 日本語での技術的なお問い合わせ
・ 日本語での製品研修(集合あるいはオンライン研修)

QueenBOT RPAのもつ機能は冒頭に記載したとおりだが、PCを使う事務処理系の作業を自動化するといった一般的なRPA製品がもつ機能を備えている。さらには、ロボットの実行環境において、ネットワークやハードウェアに障害が起きた際に、別の環境で途中から継続して実行する「フェイルオーバー」といった機能もある。

また、QueenBOT RPAを含むANTstein SQUAREは、RPAだけではなくAIの活用によってさまざまな業務を効率化できる総合オートメーションプラットフォームだ。自動化の対象としてふさわしい業務をAIの力で見つけ出す「Process Discover(プロセスディスカバリー)」やAIの機能でドキュメントからデータを読み取りデジタル化する「Cognitive Machine Reading(コグニティブマシーンリーディング、CMR)」といった機能群をもつ。ちなみに、CMRは旧来のOCRと異なり、フォントライブラリを利用するのではなく、フラクタルというアルゴリズムを利用することで、活字や手書き文字だけでなく筆記体、社印、サイン、二次元バーコードなどの読み取りが可能になる機能だ。

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RPAなどを活用して2000時間以上の工数削減の事例も

RPAを導入し、既存業務の工数を大幅に削減できた事例が増えつつある。

今年9月には、ケイアイスター不動産株式会社がRPAとAI-OCR、BIを活用することで、半年間という期間内において2000時間以上の工数削減に成功したと発表している。

同社ではRPA以外のツールも活用はしているが、RPAの活用においては従業員ひとりを活用する場合の3分の1のコストで導入し、3人強の事務作業を実施できていると明かした。

ケイアイスター不動産株式会社だけでなく、セブン銀行などでもRPAの活用が進んでおり、効率化や工数削減はもちろん、ニューノーマル時代に沿うような“無人化”に貢献した事例もある。

今後さらに注目が集まると考えられるRPAツール。年額30万円という安価なライセンス料金で販売を開始したSBI AntWorks AsiaのQueenBOT RPAは、RPAツールの台風の目になりそうだ。

引用先はこちら:PC業務を自動化するRPAが年額30万円で登場 SBI AntWorks Asiaが販売

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