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Splunkがネットワーク可観測性サービスFlowmillを買収
AI.

データプラットフォームのSplunkはこのところ買収を続けている。それは、同社が最近立ち上げた可観測性プラットフォームの機能を充実したいためだ。2020年10月にPlumbrとRigorを買収した同社は、米国時間11月25日にパロアルトの可観測性スタートアップFlowmillの買収を発表した(Splunkリリース)。Flowmillは、ユーザーを支援してクラウドインフラストラクチャ上にネットワークのパフォーマンスの問題を見つけられるようにし、トラフィックをサービスごとに計測してコストの管理ができるようにする。

現在、この分野の企業はとても多いが、それらの企業と同じくFlowmillもeBPFを利用する。それはLinuxのカーネルの比較的新しい機能で、カーネルを書き換えたりカーネルモジュールをロードしなくても、サンドボックスに入れたコードをカーネル内で動かせる。この機能は、モニタリングのアプリケーションにとって理想的だ。

「可観測性の技術は最近では高度化が進んでおり、企業のインフラストラクチャやアプリケーションをモニターする方法に革命をもたらしている。Flowmillの革新的なNPM(Network Performance Monitoring)ソリューションは、拡張バークリーパケットフィルター(extended Berkeley Packet Filter、eBPF)の技術を利用して、分散クラウドアプリケーションのネットワークのビヘイビアとパフォーマンスにリアルタイムの可観測性を提供する。Splunkがいま、最高品質の可観測性能力を顧客に届けようとしているとき、Flowmillの先見性に富んだNPM技術を弊社のObservability Suiteに導入できることは本当に素晴らしい」とSplunkのCTOであるTim Tully(ティム・タリー)氏は述べている。

Spunkは10億5000万ドル(約1097億円)でSignalFxを買収など、大型の買収もあるが、同社の可観測性プラットフォームは、それぞれ極めて特別な技術を持っている小さなスタートアップを拾い集めて構築しようとしている。そういう機能をすべて自社で作ることもできたかもしれないが、成長市場にしっかりとした足場を誰よりも速く築くにはスピードが重要と、同社は明確に信じている。いまエンタープライズは、自分たちのテクノロジースタックを現代化するために新しい可観測性ツールを求めているからだ。

FlowmillのCEOであるJonathan Perry(ジョナサン・ペリー)氏は、Splunkによる買収について「忠実度が完全で、リアルタイムで、取り込みと分析の濃度が高いシステムを作るFlowmillのアプローチは、可観測性のSplunkのビジョンに良く合っている。Splunkに加わることは楽しみであり、特に次世代のNPM、eBPFをSplunkのObservability Suiteに導入できることは素晴らしい」と述べている。

買収の価額は明かされていないがFlowmillは先に、AmplifyやFelicis Ventures、WestWave Capital、およびUpWestから資金を調達している

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:Splunk買収

画像クレジット:Fernando Trabanco Fotografía / Getty Images

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

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