自己肯定感の下がる悪い習慣とは
#アナタノミカタ 

自己肯定感とは、自分の存在を肯定的に受け止められる感覚のことを言います。この自己肯定感の低い人は「自分はダメだ。」という感覚に囚われやすくネガティブになりがちです。自己肯定感の低い人は、自己肯定感の下がる悪い習慣を持っていることが多く、この習慣を手放さないと自己肯定感は下がる一方です。では、自己肯定感のさがる悪い習慣とはどんなものがあるか、見ていきましょう。

 

<1>過去の失敗へのこだわりやトラウマから抜け出せない

子供の頃は自己肯定感が低いなんてことはなかったのに、大人になると自己肯定感が下がりやすくなります。これは、経験が増えていくためと言われています。中でも、過去に失敗した経験があって、それが強く印象に残りすぎているような場合、同じ失敗を繰り返したくないと常に意識しているため、くよくよとしたり、苦手意識に拍車をかけたりします。過去のことはもう変えることができないのに、いつまでも「あの時、あんなことがあったから悪いんだ。」「もっとうまくやれたのに、どうしてあのようになってしまったのか。」と繰り返し考えてしまいます。このような思考の習慣を持っていると、自分に自信がなくなり、自己肯定感を下げてしまいます。

 

 

<2>自分に厳しい習慣を持っている

自分に厳しい習慣を持っている人は、知らず知らずのうちに自己肯定感を下げてしまいます。うまくいかない出来事があった時に、自分にダメ出しする習慣のある人や、自分は努力しても報われないと思っている人は、要注意です。

また、「○○すべき」や「○○ねばならない。」という口癖を持っている人は、思いどおりに現実が進まないときに、自分のことを責めてしまうので、自分に自信がなくなっていきます。自信がなくなると、自然に自己肯定感が下がっていきます。

 

 

<3>完璧主義

完璧主義の人も、自己肯定感を下げてしまいます。完璧主義は、一見良さそうに見えます。しかし、理想が高いため、たとえ目標が達成できたとしても、満足感が得られず、「まだまだだ。」「もっと努力しなければならない。」と常に自分を鼓舞してしまいます。もちろん、これで大きな成果を出す人もいるのも事実ですが、完璧主義が行き過ぎると、小さなことでも自分の失敗が許せなくなります。例えば人前で話をしているときに頭が真っ白になって何も話せなくなってしまったり、徹夜までして仕上げた企画書が通らなかったりした時などに、立ち直れないような責め方を自分にしたりします。このことが原因で、人前で話すことが苦手になったり、その結果、自分はこんなこともできなくてと自信を無くしてしまい自己肯定感が下がっていきます。

 

 

<4>他人との比較をして自分にダメ出し

「○○さんはできるのに、自分はできない」とか「○○さんは可愛いからいいよね、それに比べて自分なんか・・・」と他人と比較して劣っている自分にダメ出しをする人がいます。自分で自分にダメだしする癖のある人は、自信がなく常に欠乏感があります。気を利かせて何かをした時に、「余計なことをしなくていい」と言われたり、せっかく作った料理を食べてもらえなかったりすると、それが、相手の気分に起因することだとしても自分が悪いとダメ出しをするので自信がどんどんなくなります。常に、人にどう思われるかが評価の基準となっているので、認めてもらいたいがゆえにどんどん他人に依存していきます。行動が依存的になると、自分で決めることができなくなり、人生のコントロール感を失います。コントロール感がなくなるとますます他人に依存的になるので、自信がなく、他人の顔色を常にうかがうような自己肯定感の低い状態に陥ります。人生が長くなればなるほど、比較対象は増えていくので、どんどん苦しくなっていきます。

 

 

<5>罪悪感がある

罪悪感を持っている人は、自己肯定感の低い状態から抜け出すことができません。この罪悪感は、子供の頃に身近な大人に言われた言葉などをずっと握っている場合もあるので、ことあるごとに自分が悪い、申し訳ないという気持ちを持っています。罪悪感があると、自分に価値があるとは思えず、できない自分を責めてしまいます。自分を信じることもできないので、自分で決定して何かを行うことができません。

 

 

まとめ

自己肯定感の低さは大きく分けると、過去の失敗へのこだわりや、トラウマに起因することと、他人との比較をする中で、劣等感をいだく。この二つの要素からなっています。この出来事に対して、考える言葉が習慣的に「だから、自分はダメなんだ。」とか「どうせ、自分はダメなんだ。」という言葉を繰り返している場合、自然と自己肯定感が下がっていきます。

また、自己肯定感が下がってくると前かがみになり、姿勢が悪くなるので気分が落ち込みやすくなります。余談ですが、睡眠時間が少なくなると、脳が疲れたままになるのでネガティブな思考になりやすいです。心と体はつながっているので、睡眠時間をたくさん取って、背筋を伸ばすだけでもポジティブな感情に変わっていきますよ。

 

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