茶道学習支援アプリ「MatchaNote」に「VRお稽古」機能が追加、3D空間内に稽古メモを追記可能
AI.
BULBは8月13日、茶道業界向けサービスとして、非対面非接触で稽古を復習できる「VRお稽古」を茶道学習支援アプリ「MatchaNote」(iOS版・Android版)に追加した。新型コロナウイルス感染症の影響で稽古の実施が困難となっている茶道業界を支援するとしている。
従来の茶道の稽古体験は、茶道教室で対面で先生から指導をしてもらうというもので、生徒自宅には復習する環境は整っておらず学習できる頻度は限定的という。また、稽古の最中は写真やメモをとることは難しく、自宅で復習する際は稽古を思い出しながらメモをすることが一般的となっている。
これに対してVRお稽古機能では、ひとつの稽古を100-200程度のステップに分割した3D CGを用意。3D CGは360度視点でのウォークスルーも可能。
VRお稽古機能により自由な視点でお点前内容を確認できる上、壁にめり込んだ角度や釜と亭主の間からの確認など、従来のメモや写真だけでは実現が不可能な視点から稽古全容を確認することで、稽古の理解を高められるとした。
また3D空間の任意のポイントに自分のメモを投稿することも可能。例えば置き柄杓の手の形を注意された場合、そのステップの手の平にピンポイントでメモをすることができる。
従来自分で復習メモを付けるときは、5W1Hを書き添えてからメモをする必要があり、自分のメモがお点前のどのポイントを指し示しているのか表現するのが難しかったが、VRお稽古機能では、メモ行為自体のハードルを下げることで学習体験を深められるとしている。
同機能により自宅で茶道を復習する環境が整い、新型コロナウイルス環境下においても非対面非接触で茶道体験との接点を保つことが可能という。
2015年秋リリースの茶道学習支援アプリ「MatchaNote」は、解決すべきテーマとして、ITを活用した茶道業界のユーザー体験向上を追及。ユーザー数は約1万人となっており、稽古登録・共有や茶道事典などの機能を通して、400年以上の歴史を持つ茶道と最新テクノロジーを活用したユーザー体験を茶道業界において提供している。
MatchaNoteは、一過性のDX(デジタルトランスフォーメーション)ソリューションやツールを提供することではなく、新時代にあるべきサステナブル(持続可能)な茶道の学習体験の構築を目指しているという。
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