AI開発の教師データを作成できるサービス 月額30万円が無料に
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株式会社N.Codeは10月16日から、人工知能(AI)データプラットフォーム「FastLabel」を新規で契約した企業向けに、月額利用料(30万円)最大3カ月間が無料になるキャンペーンを開始した。
AI開発において教師データの質は、モデルの精度に大きな影響を与える重要な要素と言える。教師データの信頼性が低い状態で、AIを開発しても精度の低いAIしか生み出せない。N.Codeによると、実際にAI導入失敗の6割は教師データが原因とされているという。
具体的には、低品質なデータを学習させたことで、教師データの見直しが必要になり、予算がオーバーするケースもあるとしている。運用開始後の追加学習の仕組みが考えられておらず、徐々に精度が落ちていくケースも存在するとのこと。
FastLabelは、AIプロジェクトに欠かせないアノテーションツールや教師データ作成、品質管理支援、運用後のチューニングをサポートする。AI導入・運用にかかるコストを70%削減し、リリース後も継続的にモデル精度を改善できる仕組みを提供するとうたう。
なお、キャンペーンの申し込み方法はFastLabel公式サイトより、キャンペーンを見た旨を記入のうえ問い合わせ。後ほど、担当者から折り返し詳細の連絡があるという。申し込み期限は11月30日契約分まで。
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コメ兵「教師データの作成はしっかりできる」強みがある
教師データの重要性と言えば、さまざまな業界におけるAI活用について、各企業の担当者に聞いていく連載「AI活用事例を聞く」第1回目では、株式会社コメ兵の山内祐也氏が教師データについて言及していた。開発の背景を伺ったのは、本物かニセ物を見極める「真贋(しんがん)判定」に加え、「型番判定(モデル名・型式などの判定)」も可能なAIに関してだ。
山内祐也氏は、AIの開発における教師データについて、「AIを開発する際には『教師データが集まらない』という苦労をされる方もいらっしゃいますが、弊社は年間160万点の商品を流通させています。愛知県内に160万点の商品が通っていく商品センターがあります。ここを介せば、教師データが少ないといった課題は解決できます」と回答している。
続けて「また、正確な教師データを作成するためには、その製品が『本物なのか』『ニセ物なのか』を見分ける力が必要です。弊社は社内に鑑定ができる人材を多数抱えています。このように『教師データの作成は間違いなくしっかりできる』という強みがあります。このような弊社の強みを使ってうまくスタートできました」と語っていた。
この発言からもわかるとおり、AI開発において教師データはきわめて重要な要素だ。AI導入を成功に導くためにも、手軽なサービスを検討しているのも手かもしれない。
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